ペニーワイズがカクヨムにやってきたようです

ちびまるフォイ

IT ~これをコメントしたら、終わり~

テレテレテレテレ……。




「あ! ぼくの小説が!!」




(……排水口に落ちちゃった……。もう取れない……)







「ハイ、ジョージィ!!」



「小説読んだよ。もうどこかに投稿したの?」




ジョージは顔を横に振る。




「えっ、そうなの。せっかくこんなにおもしろいのに」


「たくさんの読者からコメントとかもらってみたくない?」



「異世界とかハーレムとかテンプレとか。

 いつも同じパターンのものしか人気出ないことくらい知ってる」


「騙されんぞ」




「たしかに、ランキングとかは一定のパターンが多いかもしれない」


「でも、実際にはたくさんのジャンルの作品が読めるし

 それにテンプレをあえて壊しているのも多いんだよ」


「自分が書いた小説をたくさんの人が評価してくれるなんて

 最高に嬉しいと思わないか、ジョージ?」




「そりゃいいね!」




「小説家になろうで投稿するわ」


「待 て や !!」





「ジョージ、待て、これを見んさい」



「ぼくの小説やんけ!」



「そう! ジョージのさっき書いていた小説だ。

 実はこれを投稿するのに一番いい投稿サイトがあるんだよ」


「カクヨムさ!」




(うわ、なにそれって顔しやがった……)




「おおぅ……知らないとはいえ、そんなに引かんでもいいじゃないか」



「カクヨムは新しめの小説サイトなんだ。

 それだけにテンプレがないからランキングも取りやすいよ」


「ジョージの小説もきっと人気が出るさ」




「本当に人気出るかな?」




「えっ、うん」



「カクヨムはいいぞぉジョージ、深いぞ」





「一緒に自主企画に参加したりして盛り上がろう……」






「お前もネタが尽きる恐怖を味わうんだ!!!」




 ・

 ・

 ・


ジョージは小説を投稿しなくなった。




ネタが尽きたとかではなく、単にジョージの文才がありすぎた。


ジョージの小説はまたたく間に大人気となり、

書籍化、漫画化、ゲーム化、アニメ化のマルチ展開された。


いまや、素人に無料で公開する水準ではなくなったのだ。


 



\異世界ペニーワイズ、劇場版公開決定!!!/

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