夢とパフォーマンスの行く先
@blanetnoir
誰よりも現実を見て活動しているパフォーマーが見せる夢に溺れて、
現実を見失いそうになるほどのめり込む。
彼らの見た“ユメ”は、現実的に努力されて実現した。夢を叶えた。
私はユメを夢見る。
ユメを現実に引きずり出すことが出来ず、寝室に閉じ込めている。
彼は言った、
「この仲間と、いつまでも楽しいことをして笑っていたい」
学生時代によくある友だちへの思い、この時がいつまでも続けばいいと願う祈り、卒業式が近づくほどに離れがたく思う気持ち。
あまりに幼く、あまりに純粋な願いに身に覚えがある。
私にも、そう思って繋ぎ止めたかった友だちがいた。
その思いは、“ユメ”だと思った。思う、願う、祈ることしかできないものだと思った。
彼らは言った、
「これからも集まって、
何かやらね?」
この一言が、今の彼らに続いている。
彼らが向かう先は、誰もが注目する世界の向こう。
明るい未来というのだろう、開けた世界だ。
私は、私の部屋に閉じ込めた想いを、部屋に帰るごと見つめ、撫で、可哀想に思うだけだった。
思いを言葉にして、
行動に移すことができた彼らの眩しさに目を細めながら、
私は今も、
ユメをひとり飼い、育てる。
夢とパフォーマンスの行く先 @blanetnoir
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