青春とは、過ぎ去ってから気付くもの。物語の語り部たる先生は、そんな事をも教えてくれる存在なんですね。私もこう言う大人になりたいものです。
まさかの先生視点に驚かされました。一見、世間の荒波に疲れた中年教師の風情を醸し出しながらも、きちんと生徒に向き合って励ます。いい先生です。自分も恋バナはなかったけど、こんな教師に出会いたかったなあ。
こんな視点があるんですね。しかも、世間に揉まれたオッサンキャラがたまりません。
生徒の恋模様を、後悔を残さないようにと後押ししてあげる、そんな先生が味合わされた、青春の物語。あついメッセージが込められ、私も学生時代に、そう導いてほしかったと思わせられました。やっぱり、先生はこうでなくちゃ。
短編の物語を書く上で、視点は主役、メインになる人のみだと思っていました。この作品は、青春をしている主人公を見守る側の視点で書かれていて個人的に新鮮でした。お勉強になりました。
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