耳の奥でわんわんと反響していた自分の遠吠えが、完全に消えた後、多少冷静になった俺は、改めて目の前でぽかんとしている彼らを見回した。


「狼を見るのは久しぶりだのう」

「そうさのう。外国の狼は、すごく大きいのう」


 なぜだか何度も頷きながら、老人と老婆がのんびりと言った。

 俺はそんな反応に、思わず「え?」と口に出てしまう。


「お兄ちゃん、すごい! 超かっこいい!」

「煙を使わない変身は、斬新だね。どうやったんだい?」

「いや、どうやったっていうか……」


 子供は憧れの眼差しを送り、父親は感心した様子で尋ねてくる。

 このようなリアクションも、予想外過ぎて困ってしまう。


「……ツンドラが似合う、いい男かも……」

「まーた、ゆきにゃんの悪い癖が始まったにゃー」


 白い着物の女性は、俺の顔を見上げて、色のない頬をほのかに赤く染めた。それを見て、猫耳の女性が、やれやれと言うように首を振る。

 こっちの姿を見られて、惚れられるのは初めてなんだが。完全に体から力が抜けてしまった。


「あれ? もう準備してるの?」


 その時、後ろから聞き覚えのある声がした。

 俺はすぐに振り返り、懐かしい匂いを嗅いだ。


「シャン! 遅い!」

「いやー、ごめんごめん。なかなか抜けるのが難しくって」


 裏地が真っ赤な黒のマントに、ピシッと黒のスーツにリボンタイ、そして胸元には赤い薔薇の生花と、正統派吸血鬼の格好をしたシャンが、申し訳なさそうに頭を下げながら、歩み寄ってきた。

 しかし、俺にはよく分かっている。その苦笑がポーズであって、本気で俺のことを忘れかけていたということを。


 俺の隣に立ったシャンは、オールバックにした髪を、改めて櫛で整えながら、前方の怪物たちを眺めた。

 うん。女性がいるから、カッコつけてんだよな。俺には分かるよ。


「皆さん、お揃いで、何をしていたのかい?」

「あの……、団五郎君が、変身したいと言ったので、みんなで見ていたのです……」


 ゆきと呼ばれた白い着物の女性が、俺の時とは比べ物にならないくらいに、顔を真っ赤にして、シャンに教えた。両手の指を絡ませて、体全体をくねくねとしている。

 その隣で、みけという名前の猫耳の女性が、「今すぐ溶けてしまいそうだにゃー」と辛辣な意見を言っていた。


「なるほど。教えてくれて、ありがとうね」


 シャンはそう言って、胸元の薔薇を、ゆきに投げた。咄嗟にそれを掴んだ彼女に、さらにウィンクをしてみせる。

 その真横で俺は、鳥肌が立っていた。


「ちょっと、ゆきにゃん! しっかりするにゃ!」


 ポーとのぼせて、後ろに倒れそうになるゆきを、みけが慌てて支える。


「シャン兄ちゃんも一緒にご飯食べようよ!」


 ぴょんぴょんと跳ねながら近づいた団五郎という子供が、嬉しそうにシャンの服の袖を引っ張る。

 しかし彼はそれを、眉根を下げながら断った。


「ごめんな。楽しそうだけど、今日はこいつとの約束があるんだ」

「分かった、今度にね」


 意外と聞き分けの良い団五郎は、にっこりと笑って頷いた。

 なんだかんだで覚えているんだよなーと思っている俺に、シャンが向き直る。


「じゃあ、行こうか。いいクラブがあるんだよ。なんと、仮装で半額!」

「お前、このままで行かせる気かよ」


 俺は自分の狼になった顔を指差しながら尋ねた。狼の顔でも、眉間に皺を寄せることは出来る。

 てか、今日が半月だって言っていたの、お前じゃねえか。


「行くのはいいけど、まずジーンズとパンツを買わないとな」

「あー、また予備、持ってこなかったの?」

「変身するとは思っていなかったからだよ」


 俺は不満げに吐き捨てる。

 あと、また持ってきてないとか言っていたけど、それはガキん頃の話だからな。


「クラブの途中で、ディスカウントショップがあるから、そこで買っていこうか」

「ああ。その前に、支払い済ませてくるよ」

「オッケー」


 俺は居酒屋の出入り口に向かい、シャンはガヤガヤ話し込んでいる、怪物たちの輪に加わった。

 マスターたち驚くだろうなと思いながら、引き戸を開ける。


「いらっしゃ……」


 こっちを見たマスターの動きが、ぴたりと静止した。

 振り返った三助も、三つの目が点になる。


「マスター、酒も料理もマジうまかったよ。でもシャンが来たから、会計、頼めるか?」


 獣毛で覆われた後頭部をさすりながら、一生懸命笑顔をつくる。

 赤ずきんの絵本に出てくるような凶悪さのない、困ったような、出来るだけチャーミングな笑顔だ。


 すると、マスターは、ああと納得したように頷いた。


「そっか。シャンくんとハロウィンパーティーだったね」

「楽しんで来いよ」


 マスターは表情がないが、声が笑っている。

 カウンターの三助も、最初に見せたような、人懐っこい笑顔で親指を立てた。


 それらを見ると、俺は虚を突かれたような気持ちで立ち尽くした。

 なんだ、ここも気付いていたんじゃないかと。






   □






「お前には、言いたいことが山ほどある」

「えっ? なに? 聞こえない!」


 俺の疲れ切った英語での呟きは、人がごった返した歩道を一緒に歩いているシャンには聞き取れなかったらしく、尋ね返されてしまった。仮装をしている人たちが、赤ら顔で騒いでいる。

 人の波を縫うように俺たちは歩いていたが、その中でも、シャンは分かりやすいくらいに千鳥足になっていた。


 俺は言いたいことを一先ず呑み込んで、シャンの酔っぱらい加減を指摘することにした。溜息をついて、酒の匂いをぷんぷんさせているやつの顔を、はっきりと指差す。


「酔いすぎじゃないか? どれくらい飲んだんだよ」

「ええと、ワインを一本分くらいかな?」


 俺はさらに溜息を重ねた。


「あんまり強くないのに、飲みすぎだろ」

「いやー、なんか、ワイン飲んでるのを、ゼミの女の子たちがかっこいいって言っててね、なんだか本物みたいって言われるから、ついつい」


 てへへーと笑うシャンを見て、俺も気が抜けて噴き出してしまう。


「本物に対して、本物みたいっていうのも、なんだか妙だな」

「でも、嬉しかったよー」


 歯を見せて笑うシャン。催眠術を解いている彼の口内では、鋭い牙が光っていた。

 親友の留学を心配していないわけじゃあなかったが、上手くいっているようで、俺もやっと安心できた気がする。


「ところでさ、」

「うん?」

「さっきの店、なんだったんだよ」

「ああー」


 上手く流されそうだったので、第一のクレームを入れる。

 シャンは納得したように夜空を仰いで、にやにやしながら説明しだした。


「あそこはな、『妖怪』って呼ばれる、日本のモンスターたちが集まる酒屋なんだ。面白かっただろ?」

「それは先に説明してくれても良かったんじゃないか?」

「そっちの方が刺激的だと思って」


 シャンは、何でもないように答える。本気でそう思っているようだ。

 俺は何を言っても無駄なので、別の質問をした。


「けど、あいつら、俺のことも何か気付いていたみたいだけど」

「確か、幻術? ってやつ? が、出入り口に掛かっているから、普通の人間は入れないんだよね」


 うんうんと、シャンは一人頷いている。

 俺もやっと納得した。何の怪物だか分からないが、俺が人間ではないことは、ドアをくぐった瞬間にバレていたのか。


「僕も偶然入ってね、彼らがあまりに自然体だったから驚いたけれど、こちらの正体を教えたら、すぐに打ち解けたよ」

「お前は昔から社交的だったからな」

「君はそこしか褒めてくれないねー」


 俺の軽口に、シャンは何故だか残念そうに返す。

 しかしその足は、今にもスキップしそうに弾んでいた。


 俺は、この人ごみの中で本当にスキップするんじゃないかと、はらはらしながら歩いていく。

 背の高い方の俺たちは、確かに目立っていたが、どちらかというと、人々の視線は俺の方に集中していた。気持ちはわかるが、写真はやめてほしい。


 初めて目にする日本のハロウィンは、多種多様な仮装で溢れていた。いや、こっちの言葉で言えば、コスプレだろうか。

 ミイラ男やゾンビやフランケンシュタインの怪物など、王道なモンスターもいるし、格闘ゲームのキャラクターもいて、「GUNDAM」書かれた段ボールを胴体につけているだけの奴もいた。

 なんだか、その荒唐無稽ぶりに、噴き出してしまう。


「無秩序だな、日本のハロウィンは」

「こういうのはね、ヒャッキヤコウだって、面面のマスターが言っていたよ」

「どういう意味の言葉だ?」

「たくさんのモンスターが、夜を歩き回るんだ。モンスターのパレードだ」


 魔法でずるしている俺とは違い、ちゃんと日本語を勉強しているシャンが、嬉しそうにそう叫ぶ。

 俺はそれを聞いて、その通りだと納得した。本物も偽物も関係なく、夜の町をモンスターたちが闊歩している。


 今までずっと、アルコールと人々の汗が混じった匂いが気になっていたのだが、それすら許せそうな気がしてきた。

 少しだけ高揚した気持ちを落ち着かせたくて、夜空を見上げて歩いていると、俺の前にいたシャンが急に立ち止まった。そのままぶつかりそうになり、俺は奴の顔を覗き込んで抗議する。


「あぶねえだろ」

「いや、……ちょっと、あそこのバーで一休みしないか?」


 青い顔で引き攣った笑みを浮かべるシャンは、ビルの真横にくっついている、「Bar」という看板を指差した。


「はあ? ディスカウントショップに行くんじゃないのか? もうすぐ閉まるだろ」

「そっちは、ほぼ一晩中開いてるから、後からでも大丈夫。ただちょっと、酔いが回ってきてね……」


 シャンは自分の口元を押さえた。

 目は、どこも見ていなくて、バツの悪そうに泳ぎまくっている。


「首筋を出している女性に、噛みついてしまいそうなんだ」

「よし、今すぐ行こう」


 俺はシャンの右手を掴んで、彼が言っていたバーへと引っ張っていった。






   □






 エレベーターが上がっていくだけでグロッキーになったシャンを担いで自動ドアをくぐる。


「いらっしゃいま――」


すると、一人のウエイトレスと目があってしまった。

 俺は弱々しく微笑む。出来るだけ、歯は見せないように。


「二人だけど、座れる?」

「はい! こちらへどうぞ!」


 ウエイトレスの声は上擦っていたが、俺たちを窓際のカウンターへ案内してくれた。

 夜の東京を見下ろす席に、無理矢理シャンを座らせて、俺も隣に座る。日本語と英語が併記されたメニューを受け取り、それを眺めていた。


「うーん。エレベーターって、あんなに目が回るものだったんだね」

「お前は飲み過ぎだ」


 舌打ちする俺に、シャンは髪を整えながら、「ははは」と力なく笑った。

 そんなシャンにメニューを見せると、真剣な表情で選び出した。


「何にするんだ?」

「さすがに、アルコールは無理だから、ブラッドオレンジジュースにしようかな」

「分かった」


 俺が片手をあげると、最初に接客してくれた、ウエイトレスがにこやかにやってきた。


「ご注文ですか?」

「ああ。ブルームーンと、」

「レッド・アイで」

「……それじゃなくて、ブラッドオレンジジュースで」


 決め顔でそう答えるシャンの言葉を、すぐに訂正した。

 ウエイトレスは「かしこまりました」と頭を下げた後、手元の端末を操作しながら去っていった。


「お前な、ノンアルコールにするって言ったのは、そっちだろ」

「そう睨むなって。こんなお洒落なバーでさ、女の子の前にして、オレンジジュースを頼むなんて、ナンセンスだろ」

「……俺が今、狼じゃなかったら、思いっきりぶん殴っていたな。感謝しろよ」


 狼人間状態だと、コンクリートをも砕ける俺の拳のことを、皮肉交じりで言ったら、シャンは腹を抱えて笑い出した。

 相変わらずのマイペースっぷりだ。異国ですら、自分のペースに巻き込みやがる。俺は頬杖をついた、また舌打ちをした。


 ふと、窓の外を見る。目の前は道路になっていて、仮装した人々が流れていく。

 隣のシャンも同じ方向を見ていて、溜息をついていた。


「まるで宝石のように、夜景が綺麗だ」

「女の子もいないのにそんな台詞を掃くなんて、相当回ってるな」


 俺の皮肉に、シャンは音もなく笑った。

 丁度その時、ウエイトレスが注文を運んできた。俺はカクテルグラスに入ったブルームーンを、シャンは円柱型のグラスに入ったオレンジジュースを受け取った。


 俺はグラスを仰いだ。爽やかなレモンの酸味が、下から喉へと落ちていく。

 シャンもオレンジジュースを、一気に半分くらい飲んだ。まるでそれがビールか何かのように、「くうぅ」と唸っている。


「……そう言えば僕たち、出会ってもう、十五年だよね」

「唐突だな」


 シャンの一言に、俺はブルームーンを飲むのを中止して、シャンをまじまじと見た。

 彼は、大分良くなった顔色で、何でもないようなすまし顔をしている。


「いや、なんかさ、君と今、異国で酒を飲んでいるんだなと思ったら、六歳の頃の僕は、それを信じないかもって」

「お前が飲んでいるのはオレンジジュースだけどな」

「変な茶々入れないでよ」


 シャンは少し苦い顔をしているが、さほど嫌そうでもなかった。

 俺もこうして、友人と軽口を叩き合えるのが、素直に嬉しかった。


 十五年前のある満月の夜に、俺たちは出会った。

 俺はどうしてもうずうずしていて、家を飛び出し、森を駆け抜けて、開けた丘の上にいた。曇りが晴れて、満月を見て、パジャマ姿のまま、変身した。


 遠吠えをした後に、背後から血の匂いをかぎ取って、振り返った。

 そして茂みの中、何かのパックを持って、口の周りを血だらけにした、パジャマの少年と目があった。


 その瞬間、俺たちはお互いに叫んだ。


「もう、びっくりしたよ。まさか、人が来て、目の前で狼に変身したなんてさ。怖くて堪らなかったけれど、気付かれないように息を潜めていたら、目が合ってさ……」

「俺だって、人の血の匂いに振り返れば、顔も服も血まみれもお前がいたからな。腰を抜かすかと思った」


 シャンも初対面の夜を思い出していたようで、彼の独り言に同調して頷く。

 確か、彼は一日に一つと母親に決められていた輸血袋を、もう一つ飲みたくなって、森の中に隠れて飲んでいたという。


「でも、あの後の僕ら、なんか意気投合したよね」

「そうだったよな。お互い、怪物の友達が出来たのは、初めてだったから」


 あの時のはしゃぎようを思い出して、俺は自然と微笑んでいた。

 俺たちは見た目も性格も正反対で、きっと怪物同士だったから、仲良くなれたのだろうと思う。


「……実はさ、僕、君に会うまでは内向的な性格だったんだ」

「え、マジで?」


 俺は驚いて、シャンを見た。

 彼ははにかみながらも、小さく頷く。


「両親もクラスメイトも、ご近所さんも人間で、身内は吸血鬼であることは祝福だと言っていたけれど、それでもなんというか、居心地が悪くて、自分に自信が持てなかったんだ」

「なるほどな」


 シャンの生家、グランギニョル家は、始祖と呼ばれる吸血鬼以外、全て元々は人間として生まれて、他の吸血鬼に噛まれることで、自身も吸血鬼となった。それも、遺伝的な何かしらの理由で、吸血鬼になれるのも、ほんの一部だそうだ。

 後天的な吸血鬼のシャンは、日光は傘で遮れば平気だし、鏡に映るし、流水も平気だが、蝙蝠になったり空を飛んだりは出来ないと言っていた。

 ただ、どうしても人間離れした牙が生えているため、催眠術で普通の人間たちを誤魔化している。


「俺もさ、お前と出会うまでは、狼男だということは、ただの負い目だったんだよな」

「あー、確か、呪いだっけ?」

「そう」


 俺は静かに頷いた。

 俺の生まれたアスピーテ家は、遠い遠い先祖が受けた呪いのせいで、隔世的に、満月を見ると狼になってしまう子供が生まれてしまう。それを何とか、隠しながら生きてきた。


「狼になった後に、家畜や人を襲って、銀の弾を撃たれた先祖の話を、耳にタコになるくらい聞いていたから、怖かったんだよ。訓練して、自分の本能をコントールできるようになってもな」

「心細いよね。僕にも、そんな気持ちがあったよ」


 シャンが隣で何度も首を上下させる。

 俺は彼が、過去形でそう話していたことが、自分のことのように嬉しかった。尻尾が勝手に動き出すのを、必死に止める。


「ところでさ、今日のトマーズも、ちょっと饒舌過ぎない?」

「……異国のハロウィンの雰囲気にのまれたんだよ」


 俺は今、自分が本音を堂々とさらけ出してしまったことに気付き、遅すぎる羞恥心に襲われていた。毛のおかげで助かったが、人間のままだったら、顔が大分赤くなっていただろう。

 シャンは大声で笑い、「そういうことにしておくよ」と叫ぶ。うるせぇ。

 そのまま、オレンジジュースのグラスを俺に掲げた。


「狼男へ乾杯」

「吸血鬼へ乾杯」


 俺も、モンスターであることの人生を、誇りに変えてくれた親友に、グラスを掲げる。ちんっと、涼やかな音が、バーの暗がりに響いた。

 そのまま、お互いのグラスを一気に飲み干した。


「よーし、そろそろクラブへ行こうか」

「その前によ、これのこと、忘れてないか?」


 声を弾ませながら椅子から降りたシャンに、俺は自分のパンツとジーンズを突き破って生えている、尻尾を指差した。

 一瞬きょとんとしたシャンは、「ああ!」と手を打って、笑い出した。


「ごめん! 完全に忘れてた!」

「お前なー」


 俺も笑いながら、シャンの頭を小突く。

 そのまま肩を組んで、レジへと向かった。


「なんだかものすごく楽しくなってきた! クラブでも、じゃんじゃん飲むぞー」

「別にいいけど、酔いつぶれたお前の世話はごめんだからな。あと、ズボンのこと、また忘れてんじゃねーか」


 今夜は、この上なく愉快に過ぎていきそうだ。

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モンスターへ乾杯! 夢月七海 @yumetuki-773

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