見る女子、見られる女子

誰もが「誰かに見られる自分」を意識する。思春期は特にそうだ。
女子は誰かに見られることを一種の化粧のように扱う。主人公の杏奈もその一人。
見られる女子は、見る女子を想う。しかし見る女子が見るのはカンバス。
カンバスから点々と現れる蝶は、何を見て、どこに向かうのか。