記憶の欠片、夕空を舞う

作者 星崎ゆうき

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★★★ Excellent!!!

記憶を明日まで持ち続ける事が出来ないヒロイン。

かつて恋人同士だった主人公は、自分の存在まで忘れられてしまってどんなにショックだった事か。

それでも諦めずに、記憶の手掛かりとして彼は彼女にスケッチブックを渡します。しかしそのスケッチブックは……。

ヒロインの悲しみ、そして辛さを象徴するタイトルですが、ハートウォーミングなラストシーンが印象的な、素敵な作品でした。

★★★ Excellent!!!

 記憶を失った女性と向き合う男性主人公の物語。
 もしも、記憶が毎日リセットされるとしたら、貴方はどうする?
 大切な思い出がなくなり、大切な人を忘れる。
 そして、それらを忘れたことすら、忘れてしまうとしたら?
 きっと耐えられない。人は確かに、忘れたい記憶を持っている。しかしそう都合よく、嫌な想いだけを忘れることはできない。それどころか、嫌な記憶だけが忘れようとすればするほど、心にしみついて行く。
 しかしそこに一筋の光があるとすれば、人は何度でも他人と出会い、記憶を積み重ねていけるということに違いない。
 女性は言う。「檻の中にいるの」、と。記憶をつなぐためのスケッチブックが切れ切れになっても、明日キミを忘れても、きっと二人で紡いだ感情だけは残される。まるで、希望のように。
 主人公の言葉や女性の純粋さが胸に刺さる感動作。

 是非、御一読ください。

★★★ Excellent!!!

記憶は誰のものなんだろう。
私のもの?
僕のもの?
それとも――。

明日へと繋がることのない今日の記憶。
その連続性が日々断ち切られてゆく現実を前にした2人の胸にあったもの。

昨日のことが分からなくても、明日どうなるかわからなくても、たったいまの「今日」誰かを想うことが出来たならそれは希望と呼べるものではないだろうか。

夕空に舞う記憶の断片たち。
時間よ――彼らを解き放て。


ずっと、ずっと読んでいたかったです(ああっ読み終えてしまったっ)
本当に。
ありがとうございました!!!

★★★ Excellent!!!

なんて、切ない……。


事故から一ヶ月。
彼女が目覚めるのを待ち続けていた颯太は、残酷な運命を思い知ることになった。
彼女は颯太を忘れていたのだ。
それどころか、今日の記憶を、翌日まで保持することすらできなくなっていた。


これから、どうなるんだろう。
そんな気持ちで読み進めると、星崎さんらしい、優しい結末が待っていました────。