シシッ。少年とお姉さん。それぞれの「醜さ」であるはずのものを、抱いて、受け入れて、妖艶に輝く。シシッ。逃れられないカルマ……
もしも自分が前世を断片的に覚えていたなら。そしてそれが、互いに関係性のある存在であったのなら。年齢も性質も性別も、何もかも違う二人が出会い、前世の業に知らずしらず向き合うお話です。ふたりの出す結論と、大きくはない、しかし確実な変化。不思議な読後感のある作品でした。ご一読あれ。
色々頭を駆け巡るミーハーな思いと、背徳感を伴った意味を見いだせぬ高揚感すべてを感じさせてくれる胸の奥に言い知れぬ熱いものが灯るきゅんきゅん(死語)やドキドキでは言い表せない何かを一緒に(๑•̀ㅂ•́)و✧(誘惑)彼女の新たな一面を知りにページを捲ろう
ふと、不思議な体験を誰もがしたことがあると思うのです。知れない場所にいって奇妙な既視感に教われたり、会ったことのない人に妙な親しみを覚えたり。それは前世の記憶からくるものであり、日常茶飯事に起こることなのかもしれません。これは、そんなカルマを巡るお話です。
現世を見れば過去世がわかり、現世を見れば来世も分かる。生まれによって行いが決まるのではなく、行いによって生まれが決まるというのがいわゆる因果の法則。さて、今回登場する彼らの人生には、どのような「業(カルマ)」が横たわっているのでしょうか。カルマは燃料であり、エンジンであり、排気ガスであります。人間を突き動かす莫大なエネルギーの正体が、本作を読めば分かるかもしれない。信じるも信じないもあなたしだ(おっとそこまでだ