青春は、春だけのものでは無い


まあ、一万字程度ならスラスラ読めるだろう、と思ったのが始まりでした。

気が付いたら物語に没入していて、「あれ、今ジャンプの読み切り漫画読んでるんだっけ」と錯覚していました。

まるで自分がその世界に溶け込んで先輩とのやり取りを眺めているような不思議な気分でした。

思わず「へへ、俺も混ぜてよw」と言いたくなる程。

特に独白のシーンでは、文章に声がつき「あれ、今百合アニメのラストシーンを見ているんだっけ」と錯覚しました。

というか実際に見ていました。

魅せられていた、という表現の方が正しいでしょう。

スラスラ読み終わった途端、思わずジロジロ読み直しました。

登場キャラの心の機微が繊細に描写されてる一作です。

一話の最後でキスをする、そういう小説を読みました。

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