第1話ワースト・ハッピー・ワールド
俺たちは知っている。
この世界がなんとも醜い世界かということを。
人は死ぬ。それは誰でも知っている常識。
ただ人間というものは一つの命がなくなるだけで嘆き悲しむ。
そんな風にプログラムされてる世界に生きている。
しかし彼らはそんな世界は求めていない筈だ。
だからこそ僕は導いく。
そんな最悪で幸せな世界へと・・・
*****
俺が目を開けると同時にそこに見慣れた光景が広がる。パソコン。カップ麺。机と椅子。その横にカップ麺の残骸で埋め尽くされたゴミ箱(意味ないけど)。俺はその景色を見て毎日毎日失望していた。なんかこの前やったゲームでエスパーって言う役職があって、そいつの使う念力みたいなのが現実世界で出来たらめっちゃ便利だなとか思ったんだよね。
結構ガチで生まれる世界を間違えた気がする。不平等なんだよね、この世界って。神が作ったこの世界で人間を飼ってる気がする。そう言う存在ってムカつく。
「この世界って不平等じゃないか?」
「そだね(棒)」あ、一応言っとくけどこれ独り言じゃないよ。俺の妹が返事したんだよ。
俺の妹は最近Twit*erにはまっているらしい。ちょっと追いつけないな。Twit*erで覚えた言葉で最近は話しかけられるけど、俺自体ゲームにしか興味がないからアカウントはあるんだけど使ったことが三回ぐらいしかない。ネットがあれば大体のことは調べられるしな。
つまり俺らは完全な引きこもり。親がかなり稼いでたから働く必要が無かった(はたらけ)。
世界は広いかもしれないが俺らの世界はネットというかなり狭い世界に住んでいる。
そんな僕らが広い世界を目にするなんて予想もできていなかった。
今日までは。
俺たちは少し望んでいたのかもしれない。
この広く、捻くれた世界を見てみたいと。
ピーンポーン
でたぁ、ホモでたぁ
「めんどくせぇ・・・おい、お前が配達受け取ってこい。」
と俺が言うと妹が
「・・・いやです(w)」
と言い返す。面倒なのでこういう時は大体素直に俺が受け取りに行くことになってしまう。
だから今日も、はぁ・・・、とため息をつきながらも今日もホモの
「はーい・・・?」
「・・・・・・・・・」
「・・・迷子?」
「ふざけないでください!誰が迷子ですか!」誰がどう見ても迷子としか思えん。
「君?」
「違いますよ!僕は貴方達が暇そうにしてたから拾ってあげようかなと思ってきたのですよ!」
「とりあえずお母さんと電話しような!」
「人の話を聞けぇ‼︎‼︎」むぅ・・・やはり最近の子供は手強いな・・・
と、その時「うるさいなぁ・・・って何この子!君可愛いね。」妹が来た。
「誰ですか?貴方の恋人ですか?」
「私をこいつの彼女にしないで。私はこいつの妹だよ。地位的には私の方が上だけどね。」
「それはいいんですが男を可愛いと言うのはちょっと気持ち悪いと思います。」
ちっせえくせに刃だけは研いであるな・・・これはますますめんどくさい。そう俺が思っていると、
「いや、男というよりチミは男の子だね」そんな攻撃効くわけないだろと嘲笑うように刃を跳ね返す。
その時その子がキレた。
「僕は男の子じゃなぁぁい‼︎」これはマズイ俺のネット経験談からするとこのパターンはかなりめんどくさいなやつだ!すると妹が、
「どこが?」地雷を踏んだ。
「ぶっ殺す!絶対にぶっ殺す!」PSYCHO-PASS BOYが完成した。
この話は長いけどしょうもないから飛ばす。
*******
少し経ってからそのPSYCHO-PASS BOYは抗う力が失せたらしく、へなへなと地面に腰を下ろした。
「とりあえず、はぁ、はぁ、話したいことがあって、はぁ、他の世界から、来ましたぁ」その言葉を聞いた時に俺は中二病時代を思い出す。
「話したいというのは?」
「今僕たちの世界はとてもヤヴァイことになってて、それで貴方達に助けてもらいたいのです!」ちょっと頭が痛くなってきた。
「それ、どうすればいいわけ?」こんな時のためにTwit*erでコミュニケーション能力を鍛えていたとでも言うのか⁉︎少し驚いている俺を無視しながら妹は中二病PSYCHO-PASS BOYと話していた。
「それは無論あなた方にこちら側の世界に来てもらうのです!」更に頭痛が酷くなる。
「どうやって?」
「えっと...どこかにゲートを作ってそこから入ろうと思うのですが...なかなかいいものがありませんね...あ、そこにあるなんか四角いやつ貸してくれますか?」頭をおさえながら俺はその子の指をさした方向を見てみると...そこには机、の上のパソコンをさしていた。ヤバい。ちびっこはすぐに物を壊すから嫌いなんだけど、今回のはちょっとシャレにならないぞ!と俺の全細胞が警告している‼︎なんとかしてこの状況をなんとかしなければ...!
「ちょっと待ってね!これはすっごくお金が必要だから触らせることができないんだ!」
よし。これでなんとか...
「安心してください。触りませんよ!」ならない。
「ここは一発芸をするところじゃないよ!というか古い!あと触らなくても壊れたらアウト!」
「いや、一発芸とか知らないし、壊すなんて一言も言ってないんですケド...」何⁉︎壊さないだと?なら...良いのかな?
「なら良いよ!絶っっっっっ対に壊さないでね。」言ってしまった。だけど壊さないって言ってるし、もし壊してもこの子の親に弁償して貰えば良いかなどと呑気に考えていた。その時にはまだ気がついていなかったがあとでその少年に聞いた話によると横から妹がまるで呪っているかのような視線を俺に向けていたらしい。
「じゃあゲート作りますね!」ふと我に帰ると、パソコンに向かってその少年は両手をかざして目を閉じていたいた。そして目を開いたかと思ったら「ゲート‼︎」というもんで、まあ簡単に言うととても痛々しい光景だった。
しかし、俺が次に見たもので激しい頭痛が吹き飛んだ。そこにはよくゲームとかで見ていたあの模様が浮き出ていたからだ。ちなみに頭痛が吹き飛んだって言ってたけど正確には中二病時代の事を完全に思い出してしまった上にそれを自分が認めてしまったからだった。やった!うぇるかむ異世界!ぐっばいクソ世界!PSYCHO-PASS BOYなんかじゃ無かった!ごめんねSMART BOY!そう思いながらその模様の中に入ろうとしたら、
「待った!」止められた。早く入りたい衝動を抑えながらも話を聞く。
「君達はここでこの世界のものを全ておいてかなきゃいけないんだ。記憶とその体だけは例外だけど。もちろんその服もね。」SMART BOYなんかじゃなかった!ただの痴漢魔だった!
「え、やだ。」俺もだ。
「こいつがいるとなんか気持ち悪すぎてムリ。」その指は...やはり俺のことを指していた。悲ちい。←きもい
「うーん・・・まあそういう理由なら許しましょう。」許すの⁉︎ってゆーか許されちゃうの⁉︎軽すぎでしょ‼︎
「とりあえずどうでも良いから早く来てください!」...俺の人権は所詮そんなもんか。
少し悲しみながら僕たちはゲートをくぐった。
ここから世界は始まった。
————————————————————
ここまで読んでくれた方がもしいたのなら少し感激です!初めての物語なので、自分なりに頑張るつもりです!
みんなに馬鹿にされるかもしれませんが、少しでも多くの方に読んでいただけると幸いです!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
あと名前考えてなかったので誰か考えてください!名前つけるのが苦手なので・・・
それと、これからもよろしくお願いします!
ワースト・ハッピー・ワールド みーた @miitakuro
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