第3話 婚活LABO終了?
8月28日 木曜日 7時00分
頭痛い。結局、喜怒哀楽が爆発して、飲みすぎた。
飲みすぎると顔がパンパンになるから嫌だな。
また、所長にご馳走してもらった。
僕が結婚したら、結婚祝いですべて返してくれと。
そっちのほうが高くつくから嫌だな。
とりあえず、御礼のLINEをする。
「おはようございます。所長、昨日もありがとうございました!またまたご馳走様でした。とりあえず頭痛いですががんばります!」
「おはようございます。とりあえず仕事を今日もがんばりましょう。いつまでも味方ですよ!」
今日から私が決めたことがある。
・婚活をがんばること。
・1週間に1回はパーティーに行くこと。
・婚活の情報を集めること。
・どんなことでも落ち込まないこと。
とりあえず前向きに生きることだ!
まずは、自分の考え方を整理する。
相手を選ぶ基準はどうするかな?
年収はきちんとしたところで働いていれば問題無し。私が大卒だからって相手に求めるのもなあ。タバコは嫌だな。やっぱり性格と会話だよね。
この条件で、どこの婚活パーティーがいいか所長に聞いてみよう。
さっそくLINEしてみる。
8月28日 木曜日 20時00分
「所長、今日もお仕事お疲れ様です。早速ですが、どの婚活パーティーに行ったら良いかご教授してもらえませんか?タバコはNGで性格と会話重視です」
すぐに既読になる。
いつも所長対応早いよね。
「こんばんは。お疲れ様。あれ、年収とか大卒とか別に良くなった?」
「そうです。やっぱり一緒にいて楽しい人でないと気づきました。」
「それだったら、僕たちが出会った婚活SHOWに行けばどう?とりあえず、数打てば当たる戦法がいいと思うよ。あそこは、回転すし形式だけど、人数多いからね。ただ1つ忠告しておくよ。なんで、一流会社は良い大学の人が多いのかな?」
「知っています!人事部が言っていました。良い大学の人のほうが、良い人の確率が高いから」
「正解。それだけではもちろんないけどという前提はあるけど、年収が高い=学歴が高い
=良い人の可能性が高いよ。もちろん、年収が低くても、高卒の人も、いわゆる知らない大学の人でも良い人いるし、逆に良い大学でも出来ない人もいるけどね。あくまで確率。」
「わかりました!」
「だから、僕はたくさんの人とあったほうが良いと思う。しかし、良い人に会う確率を高めたければ、婚サルROOMみたいな高スペック男性を集める婚活パーティーもありだと思うけどね。まあ、結論たくさん会えば良いということ。」
本当に、所長はわかりやすい。
「では、リベンジしてきます!今度はカップリングしてきます!」
「まずは、怒りっぽい性格を変えることが目標では?」
「皮肉らないでください」
「ごめんね。どうも茶化してしまう癖があるから。お詫びといっては何だけど、もし良かったら、もうちょっと深くアドバイスをしようか?」
「もちろん、お願いします!」
こうなったら、参加した婚活パーティーナンバー1を目指す。
志は高く!そうなれば、1人ぐらいは第1希望で投票してくれるかも・・・
8月30日 土曜日 14時00分
私は渋谷の喫茶店の前にいた。
LINEで到着しましたと連絡すると、奥の席にいるよと。
所長は絶対先にいるな。陽子とえらい違いだ。
「すいません。お休みのところ、私みたいな人に時間をとっていただきありがとうございます。」
「何でも甘えたまえ。」
いつもの満面な笑顔だ。
所長は、失礼ながら体型こまったちゃんなのに、笑顔は素晴らしい。もしかして婚サルROOMの塾にでも行ったのかな?
「早速だけど、これを書いてくれる?」
といって、自己PRカードを渡された。
「私、きちんと書けますよ?」
「違うね。相手に印象が残るように書かないといけないの!」
私はただ書けばいいと思っていた。
「まずは、普通に書いてくれる?あとで添削するから」
添削されるのは高校生の小論文以来だなあ。
「絶対ウソを書かないこと。5分で書いてね。本番も時間ないからね」
バックからボールペンを取り出し、急いで書いた。
5分後、記入が終了。
「じゃあ、見せてもらうね」
所長がまじまじとカードを見る。
何か緊張する。
「まず、謙虚に受け止めてくれるかな。それは約束してね。怒るなよ!」
「怒りませんよ」
といって、説明が始まる。
「フルネームはすべて漢字で書いてあるから合格。名前だけの人もいるけど誠実さがないから男性はその時点で、その人を選ばないからね」
「そうですか?」
「年齢も書いてあるから合格。書かない人もいるけどね。それも書かなかったら誰も選ばないから気をつけてね。名前を書かない人は、誰かに知られたら恥ずかしいと思って書いていない人が多い。年齢も年上だと恥ずかしいからといった感じ。だいたい将来一緒になる人を選ぶのに、隠すことがあるのか!浮気するかも知れない!と疑われるからね。怪しまれたらアウトだから絶対に書くこと」
たしかに、私もウソは嫌だ。
「また、趣味、ヨガ、海外ドラマ、ショッピングと書いてある。これがイマイチ。男性はヨガには興味がない。また海外ドラマ、ショッピングも同様。またショッピングは、服やアクセサリーだと、男性からお金がかかる女性と判断されてしまう」
「確かに誤解されますよね」
「そうだよね。2分の勝負だからね。この趣味の欄が1番大切だよ」
「しかし、私、趣味という趣味が無くて・・・何かコツみたいのありますか?」
「そもそもの目的を考えてみよう。みんな一緒にいたい人を探しているよね。だから、一緒に出来ること、共感できることを書いたほうが良い。ショッピングだと、俺は女性の服に興味ないし、この人と合わないよな!となるよね。」
「確かに、そうですね。」
「よって、ショッピングと書かないで、ショッピング街を散歩することとかにすれば良い。いろんなところをブラブラするのが好きとかね。そうすると男性のほうも、研究員をデートに誘いやすい。今度銀座でブラブラしませんか?とね。そこでショッピングをすればいいわけで。間違ってないでしょ?」
「そうですね!」
「海外ドラマもそう。海外ドラマではなく、例えば恋愛系の映像を見るのが好きと書く。そうすると、恋愛系の映画を見に行きませんか?となる」
さすが所長。ここで、私はあることに気づく。
「もしかして、所長。この自己PRカードを含め、相手が質問できることを考えて書くことが大事ですか?」
「やっと気づいたね。普通の人は、自己PRカードだから自分のことを書かなければとなる。しかし、実際は相手が見るもの。つまり、相手が質問しやすく、会話が続けるように書くことが重要なのだ」
「会話を楽しみ、相手に選んでもらえるようにするということですか?」
「その通り。僕の考え方では、自分から選ぶと視野がせまくなるし、なかなか相手が見つからない。」
なるほど、相手から選んでもらえるようにするか。結構大変だな。
「自分の意見を取り入れ、さらに相手に選んでもらうような文章にするということ。これを簡単に言うと、相手と共通認識の部分を増やすこと」
「共通認識ですか?」
「そう。まず、友達と他人の違いって何かわかる?」
「今の流れで考えると、その人の情報ですか?」
「そう。お互い知っている部分が多いかどうか。つまり、共通なことが多いかどうかなんだ。この人友達多そうだよな?と思う人いるよね?」
「確かに。話すことが上手な人がそうだと思います」
「話すのが上手というのは、ちょっと違って、相手の興味があること、または相手の興味を引き出す話術をもって、その情報を共有できる人ということになる。でないと、べらべら自慢話する人も友達ってことになるからね」
「なるほど。確かに私と所長は、婚活というキーワードの共通認識でこうやって話をしていますからね」
「その通り。つまり、友達でも恋人でも考え方は同じで、相手との共通な部分をさがし、共有していくことが重要なの。成功の鍵は、共通認識を増やすと僕は思っている」
「なるほど!」
「また、そのためにあくまで婚活市場として、研究員は年収いくらくらいかとかデジタルで表したものの自分バージョンを考えたことある?」
「無いですね」
「だったら、書いてみようか。」
そうやって、書いてみる。
年齢 32歳
年収 500万
タバコ 吸わない
容姿 6
性格 4
学歴 大卒
会話 3
休み 土日
「所長、合っています?」
「まあ、だいたいね。僕の好みかもしれないけど、容姿は8かな?そのくらいだね。怒りが10」
「褒めているのか馬鹿にされているのかわかりません」
「ボケだからね」
ちょっとまじめに考えてしまった。
「まじめな話に戻るよ。ここで、すべてを10段階に修正をする。まず年齢。32歳ということで、4になる。やっぱり若いほうが男性は良いというからね。年収は7だね。」
「そうなると、私はイマイチということになりますね」
「婚活市場ではね。」
ちょっと残念だ。
「もちろん、それだけではないけど、自分を知ることが1番だからね。昔テレビで、年収5000万円の人と結婚すると言った40代女性がネットで叩かれていたからね。自分の婚活市場の価値を知っているのかと思わない?」
確かに無謀だ。
「これは大げさな例だけど、小さいのはたくさんある。だから、高望みをするなと言っているわけではないけど、自分自身を見ないと、そうなる可能性も高いということを認識すること。特に、研究員は打たれ弱いからね。」
自分がどう見られているかをあんまり考えたこともなかったなあ。
「また研究員は、みんなから、良い大学行ったねとか、良い所に就職できたねとか言われない?」
「良く言われますね」
「偏差値の高い大学に行っているけど、それは競争があっての偏差値の高い大学だから。良い所に就職できたのも、一部上場企業など、みんなが良い所と判断しているだけで、本当に良い大学だと思う?良い所の職場だと思う?」
「そうですね。確かに、この大学に行きたいというよりかは偏差値で決めたような。今の会社も就職活動で決めただけです。職場環境は良いですが、もっと自分がやりたいことをやらせてくれればという思いもあります。ただ、人から良いと言われて悪い気はしませんよね。」
「そうだよね。まわりから良い大学や良い企業と思われているであって、個で考える自分や相手が良いというのは別。」
「集団と個人で違うということですね」
「その通り!だから、年収800万だから、良い大学卒業したからって自慢する人もいる。それと婚活市場でモテるのかどうかイコールだとは思わない。あくまでその人の通過点みたいなところ。意味が無いとはいわないけどね」
「だから、あくまで自分を知ってから、それに見合う共通認識が多い相手を見つけるということですね。一般論は気にしない。」
「あんまり考えると難しくなるのだけど、孫子が言ったように、彼を知り己を知れば百戦あやうからずだね。」
「そうですね」
その後、所長に注意されながら自己PRカードを修正していく。
ここで、あることに気づく。
「所長、では上手くいってたくさんの人から選ばれたら、なんか騙しているようで申し訳ない気持ちがあります。自分が良いと思った人しかアクションするほうが良いのではないでしょうか?」
「そうだようね。良心が痛むよね。だから、ウソを書かなくて表現を変えるようにすること。ちょっとのことで、印象は変わるから。しかし1人から選ばれるより、10人から選んでもらったほうが運命の人に会える確率が増えると思わない?僕がやろうといていることは、単なるカップルになりたいということではなく、良い人と出会える確率を増やすだけ。だから、気に入られなければ1人だろうが、100人だろうが、すべて断れば良いことだよ。キャッチ&リリースだよ。だから婚活パーティーはモテる人はモテて、モテない人はずっとモテない」
なるほどなあ。あくまで確率をあげるためか。しかしせっかく選んでくれた人に悪い気がするな。
「僕も3人キープしていると言ったけど、たった2分で結婚するかどうかはわからないでしょ?だから3回ぐらいデートしたりして、時間をじっくりかけて選ぶ。偉そうにいっているけど、相手の女性も多分そうだよ。それが婚活だからね」
「そうなれるようがんばります!」
「じゃあ、そろそろ僕は用事があるから失礼するね」
時間は17時過ぎ。
「どこに行くのですか?」
私は勝手にこのまま所長と一緒にごはんに行くと思っていた。
「ちょっと面接にね」
面接?という顔をすると
「カップリングした女性とごはんを食べに行くこと。こういう恋人未満の状態で会うのを婚活用語で面接っていう。たいたい毎週土日は面接だよ。」
「私も土日は面接できるようがんばります!」
もやもやした気持ちを振り払うように言った。
「がんばってね!」
というと、所長はいつものように伝票を持ってお店を出て行った。
やっぱり1人は嫌だな。
9月3日水曜日 19時00分
私は新宿にいた。
陽子に連れて行かれた、また所長に会った、婚活SHOWに出向く。
本日の条件。
「男性、大卒以上または公務員または年収500万以上で、30歳から40歳。女性30歳から40歳」
今回は、カップルになるのを目的にした。女性が30歳から40歳ならば、私は年下のほうになる。さらに、所長に教えてもらった自己PRカードの書き方。すべてにおいて完璧。
受付で500円払い、身分証明書を見せ、12番の番号札と自己PRカードをもらう。
名前 星野 亜矢
年齢 32歳
出身 東京都
家族 父、母、妹
学歴 大学卒
仕事内容 建設関係営業部
休日 土日祝日
趣味 美味しいもの探し(特にランチ)、アクション系の映像を見ること、銀座などを散歩。
得意なこと 美味しいもの探し。
好きな食べ物 お魚(煮ても焼いても生でも)
自己PRカードを所長に教えられたとおり、相手に選んでもらうように書いた。
こう書けば、男性も話かけやすくもなるだろう。美味しいものは最近食べた、ハワイアンパンケーキだが、男性はそういうところは行かない。よって、質問されたら、銀座のトンカツ屋にしよう。相手の質問までも読み取ることができるようになったのは、所長の意見を取り入れた結果だ。しかし、所長が考えてくれたのとまったく同じ内容。だから好きな食べ物だけ、ひねりを入れる。
しかし、こういう自己PRカードって本当に難しい。趣味はいいけど、得意なことなんて無いよね。ここで「歌うこと」とか書いたものならば、プロと思われるなど自分のレベルを上げてしまうよね。歌うことは好きだけど、このハードルが上がった状態でカラオケなんか行こうものなら大変な目に合う。婚活会社も気にしてくれればいいのに。
カップルになった男性と食事にいけるように、食事にこだわった自己PRにしよう。
今回は、完璧だ。
9月3日水曜日 19時30分
「時間になりましたので、私は本日司会をさせていただく、工藤と申します。よろしくお願いします。本日男性が18名、女性が15名ご参加いただきありがとうございます。」
今回はちょっと少ないな。
「それでは、みなさん。前の異性の方とお話スタートしてください!」
「こんばんは。12番の星野です。よろしくお願いします」
私の戦場はスタートした。
9月3日水曜日 20時10分
今回の18人中1番は、7番だろう。見た目も良いし、話もうまい。一緒にいて楽しそう。さらにみんなが知っている企業にお勤めだ。次は、11番、15番かな。みんな優しそう。
その後1番と8番かな。
第1印象カードを司会者に渡す。
「これで、初めの自己PR時間は終了です。では、第1印象カードに少しでもいいなと思った人5人まで順位ごとに番号でお書きください。書き終わりましたら、スタッフまでお渡しください。10分後休憩の後、フリータイムを5分間、3回行います。女性は今の番号に座ったままでお願いします。男性は自由に気に入った女性とお話ください。」
数分後、司会者から第1印象カードを渡される。
今回は、本当に上手く出来た。私の意見に共感してくれる人も多かった。
ドキドキしながら、カードをめくる。
まず、私が選んだ人5人すべて、全員上位の印象だった。
さらに18人中、13人が私に投票してくれていた。
やり遂げた感があった。
よくヒーローインタビューで
「これは、応援してくださった家族、ファンみなさんのおかげです!」
と言う人が多い。
私は、今まであなたが努力したから自分のがんばりが一番でしょ!とツッコミを毎回いれていたが、違うことがわかった。
「これは、応援してくださった所長のおかげです!」
とまずは言いたい。
フリータイム1回目
まず、5人私のところにきた。7番も11番も15番もいる。
「こんな私のところにたくさん来てくださりありがとうございます。前回は誰も来てくれなくて、悲しんでいました」
素直な気持ちを話してしまった。それくらい嬉しかった。
みなさん、そんなのウソだ。あなたは魅力的な女性ですよと言ってくれた。
ウソでも嬉しい!
チヤホヤされながら、5分が過ぎる。
フリータイム2回目
今度は3人。1番と8番も来てくれた。
楽しい時間が過ぎる。
フリータイム3回目
今度は6人も来てくれた。
もう嬉しすぎて、何を話していたかを忘れてしまった。
多分、「すいません」を繰り返し言っていたと思う。
「これから最後の投票を行います。先ほどの同じように上位5名に異性の番号を書いて、近くの係員までお渡しください。必ず1人以上は書いてください。」
前回と同じ台詞だが、今回は違う。
私は7番、11番、15番、1番、8番と上位に書いて司会者に渡した。
「集計終わりました。本日は3組のカップルが誕生です!おめでとうございます。では、まずは男性から御退室をお願いします。男性も女性も帰りに封筒をお配りします。その中にカップリングした番号の紙が入っている方がいます。その方は、後から退室される女性を外でお待ちいただき、連絡先など交換してください。本日はありがとうございました!」
男性から退室。
数分後、女性が封筒を渡され退室を促される。
今回は大丈夫。
私は、自信を持って封筒を開ける。
「おめでとうございます。7番様とカップリングです」
7番!
「いろいろあったなあ」
一言つぶやいた。
悔しかったこと、不幸だと思ったこと、人を見下していたこと、所長に辛く当たったこと、泣いたこと、いろいろな事が走馬灯のように。
この気持ちは、一言で表すと達成感だ。
外に出ると7番の出島さんが待っていてくれた。
「私を選んでくれてありがとうございます!」
「もちろん、僕もありがとうございます。時間あるなら、軽くご飯でも食べに行きましょうか」
「ぜひ、よろしくお願いします!」
スマホの電源を入れる。
確認をするが、所長からのLINEは無い。
うまくいくと思ったのだろう。さすが所長だ。
一緒にカジュアルなイタリアンに行く。
2人で、会社のこと、学生時代のこと、今の生活なことなどをたくさん話す。
どれも楽しい話だった。
私、この人を選んでよかった。今までがんばって良かった。
9月3日水曜日 23時00分
お互い明日が仕事ということで、LINEなどを交換し、この時間でお別れ。
私は割り勘でと言ったが、代金は男性が払ってくれた。
それも嬉しかった。お金よりもその気持ちが清々しい。
駅で別れ、所長に連絡。
「所長!今日、上手くいきました!本当にありがとうございました!」
すぐに既読。
「研究員、本当に良かったね。良い人だったらいいよね。これらからもがんばってね」
「本当に良い人と会えました。所長のおかげです。所長もがんばってくださいね」
「お!いきなり上から目線になったな」
「だって、13人から投票されたから。すごいでしょ!」
私は、自慢のLINEをしまくった。
所長はおめでとう、良かったね、を繰り返した。
「じゃあ、これで、所長とも最後ですね。今までありがとうございました」
「僕は必要がないということだね。では、お互いがんばりましょう!」
婚活LABO短い間だったけど楽しかった。
所長本当にありがとう。
婚活LABO 葉山 一女 @sotti22122
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