応援コメント

メンガーのスポンジ」への応援コメント

  • 懐かしの電脳コイルの名前につられてきました。
    なんだか読んでいるとシュタインズゲートの岡部とアマデウスのような関係なのかなと思いました。

    電子上で生きているんだか死んでいるんだかわからない存在。
    ないはずなのにこの世界に在るような存在。
    仕事上での付き合いがいつの間にかのめり込んでしまったのでしょうか。

    しかし彼女が消えたことで、遥かの存在は今以上に現実に傷跡を残し――

    消え入るように儚く、どこか祝福されるべき誕生の物語でした。

    作者からの返信

    お読み頂きありがとうございます。
    二年前に書いた作品ですが、読んでいただけて嬉しいです。
    (『電脳コイル』にからめていただいたレビューにも感謝ですね)

    シュタゲZEROのアマデウスは今年になって観ましたが、あそこでは身体的な実在に関してはあまり主題化されていませんでしたね。
    (基本的に助手大好き人間としては、続編もおいしく頂きましたが ^^)

    このお話では「触覚」に焦点を当ててみました。

    存在の拠り所がどこにあるのか。物語の中でも考えていければなと思います。

    感想ありがとうございました。

  • 無機質性と無限性をイメージさせる「メンガーのスポンジ」は何のモチーフなのだろう、と興味津々に拝読し、あまりにも儚く切なすぎるラストに繋がった時は頭が痺れるような感動を覚えました。メンガーのスポンジが象徴するのは、三次元の存在になりたかったカナタなのか、それとも、きっと二次元に行きたかったであろうユキヤだったのか……。
    三次元の温もりを選んだユキヤは本当に幸せな選択をしたといえるのだろうか、と物語の「その後」に想いを馳せるとますます切なくなります。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます。
    フラクタル次元という「境」を入れることで二次元と三次元の平行的な世界の狭間のモチーフとしてみました。
    楽しんでいただけたようで良かったです。
    愛とは、結婚とは、みたいなところも含んで考えるような作品になっていれば幸いです。
    「その後」は不穏ですよね。でも、今の世の中でも多かれ少なかれ同じものを抱えながら結婚生活を送っている人も多いのかもしれません。

    ステキな応援コメントに星評価まで、ありがとうございました!

  • 将来の自分の姿を重ねてしまいました。初めはコイツ、とんでもねえなと思ったけど、最後まで読んで納得。

    面白かったです!

    作者からの返信

    ありがとうございました。
    どんどんヴァーチャルも進化&深化していますからね〜。
    10年後をSFタッチよりかは現代ドラマを書く気分で書いてみました。

    お口に合ったようで何よりです!(*´∀`)

    良いお年を!

  • 次元が違うから決して二股ではない!
    ……と、言えるのも今ぐらいなのでしょうね。
    このまま技術革新が進み、より高度な人工知能となり、人工知能との会話が、人間となんら変わらなくなると、それこそ2.73次元の存在となり、2次元でも3次元でもない存在が生まれるのでしょうね。
    そうなった時に二股ではない!
    と言えるかというと難しいですね。。

    テーマ、ストーリー、とても面白かったですっ!(*´꒳`*)

    作者からの返信

    応援コメントにレビューまでありがとうございました!

    書きながら「浮気って何かな〜?」と考えてました。
    こういうものの予兆みたいなものは、今でもたくさんあって、それは「フェチ」くらいに思われているのでしょうが、次元の境目は削られていっているのかもしれません。

    読了ありがとうございました!

  • ネタもモチーフも一級品!
    読後感も、とても印象的です。
    上等なスイーツを頂いた気分です。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    お気に召したら何よりです!

    モチーフはマニアックだったかもしれませんが、2次元と3次元の間ってことで、一点突破でしたっ!


  • 編集済

    素敵な物語をありがとうございました。

    カナタのハウスドルフ次元(ハウスドール次元?)はどのあたりまで来ていたんでしょうか
    プラス .273 ちょっとくらいは技術と運用で乗り越えられそうな気も・・・

    作者からの返信

    読了及び応援コメントありがとうございます!

    カナタは藻掻いても、やっぱり二次元だったんだと思います。
    全く埋まらない二人の断絶の間に、ポカリとメンガーのスポンジは浮いていたのだと思います。

    未来の技術はどうなるんでしょうね〜。

    御礼まで!

  • なるほど。毎度ながら冒頭でGoogle先生にメンガーのスポンジを質問した私です。
    そういう世界になっていくんだろうなっていうオトナなSF恋愛小説でしたね~!
    個人的には、主人公の会社の創業者が台湾の方ってのがなにげにリアルだな…と思ってお気に入りポイントです。SFはこういうさりげないリアルさが大切だと思うのですよ~。

    作者からの返信

    今回も読んでいただきありがとうございました!

    >毎度ながら冒頭でGoogle先生にメンガーのスポンジを質問した私です。

    すぐに調べるのはいいことですよ~!

    >そういう世界になっていくんだろうなっていうオトナなSF恋愛小説でしたね~!

    ちょっと、今回はアダルティを攻めてみました!

    >主人公の会社の創業者が台湾の方ってのがなにげにリアルだな…と思ってお気に入りポイントです。

    お目が高いッッ! ここは僕自身、かなりコダワリのポイントでした。
    日本経済と技術の凋落とそれを背景にした、少し暗いムードの象徴として書いた感じがありました。
    まぁ、実際、リアルにそういう流れですしね……。

    十年後という至近距離でのSFにお付き合い頂きありがとうございました~。

  • 決して交わることのない異なる世界にいながらも、二人はたしかに心で繋がっていたのだと感じ取れるからこそ、切ない…。

    カナタと過ごした五年間は、遥と結婚したあとも、僕だけの中に残りつづける。時折、ふとした拍子にカナタの面影を思い出してしまって狼狽する僕に、「どうしたの?」と首を傾げる遥。彼女を安心させるために「なんでもないよ」と嘯いて抱きしめるシーンまで想像してしんみりしました…( ;∀;)(妄想力)

    素敵なお話でした…!!


    作者からの返信

    妄想力ありがとうございます!
    そこですよね……。
    別れてしまったあとの物語も素敵かもしれません……。

    読了&応援コメントありがとうございました。

  • 時折、SFのSはセンチメンタルのSだよなあ、と思わせてくれる作品と出逢うことがあります。とても好みです。

    作者からの返信

    SFのSはセンチメンタルのSですか。
    考えたことありませんでした。

    でも、なんだか分かります。いいですね。
    インスピレーションが湧いてきそうです。

    「メンガーのスポンジ」をそんなセンチメンタルな作品リストの末席にでも、そっと並べていただくことが出来たなら、望外の喜びです。そっと。コトリと。

    応援コメントありがとうございました!

  • 繰り返し出てきた再帰という言葉のせいか、二股なのにこのさようならは切ないです。
    ほろ苦さが染み入ります。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます。

    二股でも、本当の真摯さがあれば、いいんだろうか、何なんだろうか?
    書きながらよく分かんなくなってきて、だからこそSFってことかなって思いました。

    (でも、基本的には二股ダメよ絶対ッ!)

    感想ありがとうございましたっ!(>ω<)

  • 積み重なった積はゼロに収束していこうとも、おもいは確かなおもみとなって何処かに残るのかもしれませんね。それは、無限の広がりの中のどこかに。

    作者からの返信

    とても染みる詩的な応援コメントありがとうございます。
    そうですね。無限積の先に消えゆく存在と、思い出の積み重ね。深い対比ですね。
    ありがとうございます。その解釈でより物語の世界が広がる気がします。

    読了感謝です。
    思いは時空を超えて!

  • ハチワンダイバーという漫画の登場人物で、人形作りを本職とするキリノという男がいるんですが、彼は自分の作る人形に対して、

    「命がないだけで、ほかは人間とおなじ」

    というセリフをはくのですが、それを思い出しました。

    昨今、二次元嫁と結婚した男性のお話は記憶に新しいですが、本作の「彼」もまた時代がもっと進んでいれば、違った結末を迎えていたのかもしれませんね。

    これから先の未来。技術と共に、価値観や理念といったものもシフトしていけるといいですね。
    良作ありがとうございました。

  • オチの回収に満足感を覚え、ストーリーの切なさに虚無感を抱く。
    相反する感情が脳内で混じり合い、溶けて、すぅーと消えていく。

    まるで苦味と旨味を持った、コーヒーのような小説。
    結構なお点前でしたm(__)m

    「山田君! 座布団三百枚持ってきて!」

    作者からの返信

    読了ありがとうございました!
    かなり挑戦的に書いてみたので、そう言って貰えて嬉しいです!

    座布団三百枚も頂けたら新たな高みにたどり着けそうですね!感謝感謝!

  • 詩的な文章のもとで、冷徹に物語が紡がれる。天晴です

    作者からの返信

    真っ先にお読み頂き、ありがとうございました。
    「天晴」とは過分なお言葉。お星様の一番乗りも含めて大感謝です。