非常に短いながら、馴染みを覚える何かがあります。 学生時代に古典を触る経験から? お伽噺? 歴史的な教訓? その全てがしっくりこないのは、この物語のオリジナル故なのでしょう。 短い物語だからこそ、様々な解釈が可能だけれど、その解釈したものを言葉にできない点に、和の空気を感じます。 そういえば、古来、鬼は隠と書いたという話も思い出しました。
現在の今昔物語。読みやすく心にぐっとささります。ラスト泣けます
とても短いお話です。主人公は女盗賊の伊吹翠。盗賊である彼女が、ある理由を切っ掛けに変わります。変わらざるをえなかったのです。それは悲劇です。ただ、もはや失うものがない彼女の行動はある種の爽快感があります。ラブロマンスでアクションです。最後のオチもほろ苦いですが、心にしみます。