悲劇の奴隷が偽りの王様になる物語。そして末期に何を残すのか

これは自分の命よりも大事な姉が上位の存在に踏みにじられた事から生まれた復讐者の人生が形になった物語だ。

始まりは復讐であった。だけども様々な人達と出会い、世界は醜いがそれだけではないと復讐に燃える獣は知ってしまう。
そのせいで僅かに残っていた良心に死ぬまで苦しむ事になる。そしてその思いは一本の道へと昇華する。その想い、覚悟は自分の幸せさえ捧げて進み続ける。

読者は主人公のその姿に何を抱くのか?
共感か、哀れみか、崇拝か、嘲笑か?
とにかく読んでほしい。そして主人公の終わりまで見届けてくれたら幸いだ。

これは奴隷が王様になる物語。そして最期に何を残すのか?

書籍化記念にレビューを書かせて頂きました。絶対に買おうと思います。頑張って下さい作者様。