人狩り ～狂気の群れ～

　人類の文明が幾度か崩壊した後の世界。
　大樹と呼ばれる不思議な樹木に覆い尽くされた大和の国で人間・言葉を話す獣・精霊が共存して暮らしていたが、人間の中には、少数ながら人・獣・精霊たちに危害を加える者がいる。
　そんな人間を狩る「人狩り」と呼ばれる狩人によって世界の秩序は、保たれていた。

　殺人衝動を抱えた青年シュウは、人狩りの男ヒスイに、殺人を犯す前に自らを狩るよう懇願する。
　だがヒスイは、罪を犯していない者は、狩れないと固辞した。
　代わりに罪を犯さぬようシュウをしばらく見守る事にしたヒスイであったが、シュウの元に狂気の群れが迫ろうとしていた――。

　※以前投降した作品の短編版を改稿したものです。
　　同じ世界観の長編連載版は、こちら→…続きを読む