傷つけて、傷ついて、苦しんで泣け

なにかを傷つけた自分から目を逸らす残酷な人々の中で、少女はちゃんと傷ついて泣いていました。それが無意識であろうと意識的であろうと、何らかの想いを抱くことに意味があるのだと、丁寧な描写で思い知らされます。

どうしてこんなにも切なく、そして最後には救われる物語が書けるのか。僕には分かりません。