陸が沈没し、氷床だけが残された荒廃世界

まだ全て読み進めたわけではないのですが、非常に魅力的世界観と独創的な設定で構成されている作品です。
舞台は、陸が全て沈没してしまった荒廃的世界。
残った氷床で暮らす人々と、水中環境に適した人魚を創ろうとした結果生まれてしまった成りそこない『テンシ』の物語には、舞台である氷床の寒波とは正反対な、温かさを感じられました。
しかしそれも、やがては氷河のように冷たい切なさに飲み込まれてしまうのでしょうか。どんなに燃え盛る火も、いつかは消えてしまうように。

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