架空鉄道

勝利だギューちゃん

第1話

私は、難波美乃(なんば よしの)。

24歳です。

もちろん、女性でO型です。


私が地元の大学を卒業後、地元の鉄道会社に就職しました。

今は駅員として働いています。


毎日、忙しくも楽しく毎日を、過ごしています。

私には、「辛い」とか、「苦しい」とか、ネガティブな思考回路は、備わっていないようです。


ここまでは、普通?の女の子なんですが、私には特殊な能力があります。

ネガティブのかわりに、神様が入れた能力かもしれません・・・


その能力ですか・・・?

それは・・・


あっ、来たようです・・・


「美乃、元気?」

「元気だよ、里美8000は?」

今私が話している相手?

それは、生物ではないのです・・・


鉄道車両なんです。

えっ、無生物の列車と話せるのかって?

それが、私には出来るのです。


列車ですが、男女の区別はあります。

今、私が話しているのは、女の子です。


名前は私がつけて、数字は形式です。

以下、名前で呼びますね。


「里美が、この路線に来るのは久しぶりだね」

「臨時なの・・・今日は団体のお客さんを、乗せてるんだ・・・」

「ほんとだ?車内にたくさんいるね・・・」

車内のお客さんは、楽しそうです。


「普段は、都市間を走っているものね」

「うん・・・でも、こっちの方が好きかな・・・」

「どうして?里美」

「田舎の方が、のんびりしているもん・・・」

「そっか・・・」

鉄道車両は、ローカル線をカタコト走っていれば、末長く働けます。

そのほうが、幸せかもしれません。


「美乃、みんなは元気?」

「元気だよ、毎日大変!」

「その割に嬉しそうね」

「それが私だもん」

そろそろ、時間のようです。

今度、里美がここに来るのはいつでしょうか?


実はこの力があるのは、私だけではありません。

運転士も、車掌も、他の駅員も・・・

みんな、同じ能力があります。


もちろん、沿線の住民の方も・・・


それが、私たちの鉄道なのです。


では、この辺で・・・

えっ、この鉄道の名前ですか?

「架空鉄道です」


ぜひお越しください。

お待ちしています。

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架空鉄道 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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