ひりひりして、痛みも時折する詩でした。こんなにハラハラして読む読書体験もあったでしょうか。自分の痛みに色を付けてもいい。決して優しく肩を添えるよ云うより、揺さぶる文章かもしれないけど、そのほうが心に響く歌もある。最後の『幸せになっていい』というシーンは私自身も言われているような気がしました。拍手です。
詩、というものは言葉のエッセンスだけを煮凝りのように固めたものだと思うのです。密度が高ければ高いほどに鋭角にとがり書く人も読む人にも強く響く。重みのある言葉を紡ぎ続ける詩人に。小さなエールを送りたいです。ともに。ありましょう。
怒り、悲しみ、憐れみ……。私からどんな感情を引き出したいのかと驚きました。淡々とした中に熱がこもっています。あつく重いものが。