きみにあったきねん
あたし波に揺られて
山々の声を通りすぎた
ためいきの向こう都会のガラス
透けた新幹線に心奪われ
薄い酸素のカラオケボックス
これごれの細い線を震わせるのだ
これが最期の恋愛だ
そんな、曲を歌うのだ
ビル郡を飲んで泳げと
このままにまんま
お月さまでない配下の
トーキョータワーにここが
ああ北国と錯覚しそうな
なんもない夜は雑踏の奥に押し込まれ
足音で消える
宮沢の言葉
あたし
ここへ、陳腐な恋愛歌を
叫びに来たんです
思いの外、未来的で東北
あなたがここで生きていること
心臓の拍動をなぞるように
あたしも身を寄せ合うのだね
そしたらなんかなんか
出会えてよかったと
思えるように
あたし波に揺られて
朧気なトーキョー
繋いだイーハトーヴ
おなじ空の下にいるの
メモ帳に殴り書いた殺伐の愛
世界の終わりとパンドラガール 鹿遊 @kikipop123
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