第19話 コロナ禍と紅茶文化
紅茶の文化には、お客様と一緒にいただくというのがあります。
面白いことに日本の茶道でも、そういったものが大切にされている。
ところが、ここに来てのコロナ禍です。当然、誰かと一緒にお茶を楽しむということが、いきおい減ってしまう。
当然、紅茶に関わる文化も大きな影響を受けています。
第12話で書いた事件で、ただでさえ我が国へ紅茶が輸入されにくくなっていたところに追いうちをかけるようなコロナ禍ですから、ティーハウスにとっては、まさに死活問題です。
これは紅茶のお店だけに限ったことではなく、小さな映画館やライブハウス、劇場が次々と閉館に追いこまれています。
先進国と言われる国々では、人々の外出禁止や店舗の営業中止を徹底するかわりに、きちんと金銭的な補償を出しています。
そんな中で、なぜか日本では外出の禁止を「お願い」するくせに、補償に関しては「お茶を濁した」ままです。そのため、補償を受けとるまでの手続きが煩雑で時間が掛かるため、たった今この時に苦しんでいるお店が救われません。
お店を営むそんな人たちの悲鳴が、ここまで聞こえてきそうです。
さて、そんな中、私たちはどうやってお茶を楽しめばよいのでしょう。
こんなご時世にお茶の話をするとは不謹慎ではないか。いや、こんな世相だからこそ、一杯のお茶を楽しみ心を落ちつけるわずかな時間が必要なのでしょう。
ありがたいことに、私がお世話になっている紅茶のお店は、お取りよせができます。
上に書いたような理由できっと経営的にも苦しいだろう中、丁寧に梱包された上質の紅茶が届いています。
本当にありがたいことです。
日本各地で紅茶文化を支えてくださっているお店のオーナーさんや従業員の方々に心からのエールを送りたいと思います。
茶々話 空知音 @tenchan115
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