家電製品の星雲走路

・記憶された時間は未来から過去に向かって転落し世界の形相として流出する。意識にとって獲得されるはずの対象は現在には存在し得ないから貨幣における可能性を現象と視ないなら持続する憂鬱の時間だけが延長され社会から失われた魔法の起源の感情として家族の誕生が日付と衝突するので謎を物語の構成にする。


・原子の単一化に関する想像上の真理を霊的能力の一般的な斥力として要請して空間に圧縮する電磁力の強さが核構造の密度を無内容な充足の必然性として考えたとき人間が物質に介入する手段が失われて原子そのものが分裂的な反応を繰り返すエネルギーとなってしまうことを数学的表象の臨界として自称する。


・もし人類が重力の法則から地球の引力圏を脱出するような夢を無重力空間の現実性としてシミュレーションするだけなら宇宙の惑星に関する計測を光の歪曲における相対的な力場の多元理論として観察言明を用意するに留めることができるのだが原子爆弾が落とされた国の平和憲法を象徴する目的にはならない。


・原子力の電力供給の持続性に関する平和活動の要請を神話的な家電製品の異常さとして伝説的な国民性に委託すること。もちろんそれは軍事力を画面描写の宇宙的シミュレーションにすることで市民社会の防衛闘争をアメリカという記憶を忘却したまま能力バトルの実験場として産業的な仮想性をゲーム化する。


・問題は未発見の微粒子ではないのである。なぜなら微粒子という概念自体が神意と人間の計測能力は恒常的な現象の厳密さという論理において誤差を思考上の制約に帰することで発見された物質的手段だからである。要は電流回路が正確に作用すればそれでいいのであり社会的な関係は複雑系として処理される。


・シンボルの性質を記号配列の法則として操作を施す条件文と現象に対する干渉の位置関係を特定するための帰納的な推論を確率的な期待値として観測対象の方程式を分析的に記述することは可能である。ただしこの記述から実在牲に関する一般的な現実的要請以外の何物も自然的要因だと考えることはできない。


・人間身体の脳構造から演算形態に関する類似の延長を操作の繰り返しとして並列処理できる器官と一連の肯定否定の一般的命題として出力できる記録保存領域を分離しそれをハードとソフトという独立の電流回路でマシンスペックの処理速度に委託する装置から分裂症多形倒錯の強度をフェティッシュに擬装する。


・構造の力で表象のインターフェースだけを取り出してそれを党派的な無限性の欲望に関する重圧の代理表象から分離するためのデータベース戦略を消費の批評的な差異によって再現する逃走──対人関係を迂回するツールとしてのプログラミング技術と遠距離通信による社会を排除する世界系の境界人格の創造。


・確かにコンピュータは冷戦における核ミサイルに対する弾道補正の偏執的な被害妄想から産み出されたと記述することもできる。そうした場合は脳髄の確率現象が生理的に出力される際の汎神論的な世界現象を全力で宇宙的狂気の統治に関する妄想だと『共産主義』を名指しつつ祖国に対する防衛闘争を幻視する必要がある。


・これは古い構図ではあるのだがだからといってこの構図が更新されたとは言いがたい。メディアミックスの形態は発展して仮想現実の思考拡張は剣と魔法の世界に他者を媒介せず無限に広がることになっているわけだしコミュニケーションツールの進歩は世界を無視して社会進出を複雑なネットワークとして共有されている。


・他者を媒介するとか社会と世界の断絶を人間関係で埋め合わせようとする努力が失敗するというのは市民社会の倫理性にしか基づいていないというのは正しい。だから政治的な要請が押し付けられた民主主義の自己欺瞞的な身振りに還元されるというのも間違いではない。だが資本主義はその差異を商品性にする。


・他者を無と考えて経済の売り上げの成果で不言実行を弁証法的にする社会運動のことをニヒリズムという。それは大衆生活の原像という共同幻想の相互性を消費者の信用創造として仮定しそこに言説的な全てのパースペクティヴを吸収することで雇用満足度という概念を循環的に生産していく活動的生存戦略だ。


・不言実行をしている人を優秀な人間と見なして社会的に評価していくべきだという主張こそ党派活動の実践なのである。なぜなら党派とは言葉にできない人間の声を代理表象することで共同幻想に関する多数意見の影響力を表象しそれを選挙という国民的演出で公表する議論の形式だからでそれが分裂的な暴力に単一化される。


・インターネットにおけるサブカルチャーの議論とは党派活動の歴史的概念に関する真理の要請という社会運動の必然性に対して表象と言葉の社会的関連を分離することで多元的な言論活動が創造的な世界線の描写として重層的な逃走を擁護する感覚的下部構造を作り出すという欲望において肯定される言語ゲームである。


・問題は自己意識の規定だけでは趣味嗜好の正当性を擁護できても法的な規定を性的表現の無限性によっては擁護できない所にあるのであって言葉にできない偶然的な感覚が技術的な描写可能性としてあらかじめ短絡されている点にあるのではない。なぜならそれこそ貨幣の代理存在である商品の欲望だからである。


・日本国債の信用創造を正当化する政策とは日本の世界的位置を平和憲法において確認する試みである。つまり敗戦の事実を軍事基地の占領に関する既成事実に読み替えて原子力の平和利用を安全かつ無害になるように民主主義の身体的活用に権利を限定した広報によって象徴としての天皇が退位しないようにする。


・従って平和憲法を擁護する上で決してやってはならないのは直接的に占領された土地に抵抗の事実を無視して憲法の影響力を拡大解釈し原発事故の責任を明確にして平和利用の失敗を復興の必然性に短絡することであり天皇の退位を次代の年号の要求で身体的に要求することであり戦後民主主義を疑う教育である。


・さて金融緩和を行う上で重要なのは次世代の未来を担う労働力をいかに移動する身体の利用に制限した形式で民主主義を信じさせ借金をさせるかにある。というのは経済的な常識からいっても負債と投資は将来の労働力において同じものであり各人の意志は国家試験による公正な学力調査によって認めなければならないからである。


・これで憲法の改憲を防ぐ活動を維持すれば分配的正義の欲望は満足されるという複雑な説明になる。そしてその意識と連続する形態として生物学的モデルの説明を言説的な類似の作用で比較しているにもかかわらずそれに対する主観的印象の実験が恣意的なものでしかないと批判する原理的立場がありそれが誤謬の風評被害として広まることを恐れる政治制度がある。


・原発事故の責任を明確にすれば原子力の平和利用の原則が戻ってくるというのは誤謬推理である。仮に放射能汚染が物理学の神の神意から外れた現象だとして分析すると生理的欠損と感覚的印象の区別がつかないという意味で身体を防衛していると説明できる。よって被災者の健康問題での政治的意見の対立はない。


・原理的に放射能の概念を被災者の健康診断の身体性として制御することは科学の言説を維持する上で重要な政治的実践である。仮に文学や芸術のイメージで問題を表現するにしてもそれは被災者の心傷経験の経験に限られる。だから慰安が問題であって原子力の政治的利用方法が表象的に理解されてはならないのである。


・私の主張はある意味で退行的のように見えるかもしれない。なぜなら人間は斥力という霊的能力としてしか要請されていない物を電波として扱える魔法使いだし原子の不可分性という事実が壊変という過程において別の元素に変換することができるという錬金術師であるという社会的現実こそ要求しているから。

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壊変福音の爆発探求 オドラデク @qwert

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