余韻を感じるための作品。

 小生は作者様の言葉選びが好きだ。「え? ここでそう言う?」と驚嘆し、しかも次の瞬間には「ああ、ここではこう言うのが正解だな」と唸らせてくれる。小生はこの作者様の詩集が欲しいくらいに、作者様の詩に惚れ込んでいるが、今回は1話完結の作品で、いやがおうにも期待が高まった。
 期待は、裏切られることはなかった。美しい日本語。その言葉選び。どの文章を拝読しても、まるで一つの水の流れのように感じ、最後には得も言われぬ余韻が残る。
 まだこの作者様の作品をご覧になったことがない方は、是非ご覧いただきたい。どれを読んでも、後悔はしない。
 この静かな流れに身を任せるような、不思議で、素晴らしい感覚を、もっと多くの方に体感していただきたい。

 是非、是非、御一読ください!