籠の中の鳥

黒豆

第1話

人間は一見何事も自らが、取捨選択して生きているように思える。しかし実際のほとんどは他人に恣意的にまたは、意図的に仕組まれたなにかである。生まれるということも、自らが選んだ選択肢ではない。生まれないという選択肢は、生まれた後でなければ選択肢しようがないからだ。本当にそうなのだろうか?それこそ不自由の極みである。選択肢があってないようなもの。我々は生きるという命令をされて生きている一種の人形、機械なのかもしれない。そのことに気づかないのもまた不自由の極みである。我々はきっとその概念性であるなにかに、取り憑かれている。それを払拭しようものなら、この世界でのはみ出し者になってしまうだろう。けれど、その概念が間違っていたんだと後々気づくことになる。必ずしも多数派が正しいわけではないではなく、確実に多数派は間違いなのだ。おぞましいなにかに取り憑かれて生きていることは、果たして生きていると言えるのだろうか。なにを求め、なにを探し生きている?善と悪との葛藤、いや人間とは環境状況下で表裏一転するものだ。確実になにもかも間違っている。検討違いも甚だしい。例えそれが、地獄から見たフィルターであっても我々は見続けなければならない。

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籠の中の鳥 黒豆 @96001202

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