第2話 ましろとの出合い

「私の家にようこそ!

私は、ましろ。あなた、なまえは?」

眼の前に、下半身が竜の女が居た。


「お、おれは…タクヤ…」



目の前に女が居る。たわわに実った乳房が露出して、それは間違い無い。だが、足が無い。正確には、トカゲのような尾と、竜の脚が四本ある。



「君、迷い込んだね…?来たとき、川に落ちたでしょ?いるんだよね…うっかりこちらに来る子。」


「おれ、いま友達と川で遊んでて…気がついたらここにいて…」


「後で元いたところにすぐ帰れるよ!

私の住まいに来たのだから、ご飯くらい食べてってよ!最近、お酒持って来てくれる人がいないし、暇なんだ!



ここはね、夢の交差点。

川が流れるとき、時間も一緒に上から下へ、流れてる。

でもときどき、時間の裂け目に落ちる子がいてね。その隙間が繋がってるの」



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