主人公の葛藤や心情が綺麗に描かれており、とても感情移入がしやすい作品です。また心情だけでなく、物語全体の雰囲気、特に不穏な空気を作るのが上手で引き込まれます。
自分も他の作品には無い、良い意味でのある種独特な雰囲気をもつこの物語がどう転がっていくのか楽しみです。
ただ、引き込まれているからこそ、何てことない熟語や日本語の間違いがあると気持ちが離れてしまいます。
誤字とかではなく意味そのものが違うので、小説用の難しい言葉は調べるか使うのを避けるかした方が良いと思います。
最後に、応援コメントにて的外れな批判というか、文句のようなものが散見されますが、新規さんにはその言葉に流されずに読んで欲しいです。
作者さんも大変かとは思いますが、楽しみにしてますので、これからも頑張って下さい。応援してます。
正直、最初は「またチートかよ。まぁ読んでから批判してやろう」なんて思いながら読み始めました。しかし、どうだろうか。このレビューを書いてる時点では最新話にあたる63話でも言っているように、主人公はいきなり努力もなく強い力を手に入れたことに後ろめたさと葛藤を抱いています。この時点で、やったー強くなったわーい敵がゴミのようだ~なんてやる頭ハッピーセットなチートモノとは違います。何より、パーティーバフのきかない状況に追い込まれる場面。まるで読んでる私たちの肝まで縮みそうな絶望的な状況の連続は、今までの活躍とは一変した緊迫感に、読む手が止まりませんでした。
これから、一体彼らがどんな成長を遂げるのか。それが楽しみでなりません。