雪だるま

第1話

太陽が活発に活動する7月。

今年もこの時がやってきた。

暑さも熱中症も吹き飛ばす、高校生による大食い大会。

その名も『大食い甲子園』全国から胃袋に自信のある高校生が集まり日本一をを決める大会である。

ルールは簡単。

3人チーム1組でどれだけ早く規定の量を食べれるか、そのタイムを競う。

8チームによるトーナメントになっている。そのメンバーは様々で中には空調が効いているのにすでに汗をかいてる学生もいた。

トーナメントは何事もなくついに決勝戦を迎えた。

決勝の料理は「かき氷」夏の暑さには嬉しいデザートだ。

スタートの合図とともに両チームものすごい勢いでかき氷を食べていった。

だがしかし、かき氷を勢いよく食べると頭が痛くなる。

どの学生も頭が痛くて食べるスピードが落ちていった。

そう思われたが1名の学生が勢いを衰える事もなく食べていった。

チーム内での自分のノルマを軽く達成して他の学生のノルマの分までも黙々と食べた。

そしてそのまま、完食。

当然相手チームはまだまだ全然食べ終わることもなかった。

こうして見事に優勝したのである。