本当にやれることを全てやったのか、それは本人「には」分からない

夢はきっと叶うと信じ、お気に入りの曲を自分の応援ソングにしていたはずが、いつしかその曲は「呪詛」のように自分を縛り付けていく。
「呪詛」の苦しみから逃れようとした主人公がとった行動とは……。


珠玉の掌編です。
「そして冒頭へ戻る」というよくあるハズの形が、とても綺麗に、そして心地よい読後感へと繋がっています。

捨てる神あれば拾う神ありのお話とも言えるけれど、よくあるそれだけのお話ではありません。
拾われてからの主人公の描かれていない部分に想いを馳せて欲しくなる。
そんな物語です。
素敵です、とっても。

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