短い文字数で、緊迫した五分間の出来事を巧みに表現されていると思いました。戦争で散っていった若者の人生を、最後のラスト三行で深く感じずにいられません。こういう作品を多くの若者に読んでもらいたいと思いました。
成功してもしなくても、ハッピーエンドはあり得ない‘特攻’というテーマ。そんな重いテーマに真正面から取り組んでおられます。主人公の凝縮した5分間を体感できました。
涙がでました。描写も素晴らしいと思いました。自分が操縦しているくらい息苦しくリアルな話を読ませてもらいました。
ここにあるのは、紛れもない事実で、私たちが決して忘れてはならない、一つの歴史。淡々と語られる真実の合間に、誰かにあったかもしれない、儚く、尊い物語が織り込まれ、前半から引き込まれてしまいました。今年ももうすぐ8月が来ます。後世にまで語り継ぎたい物語を、あなたも是非、心で感じて下さい。
戦争という国家の運命の奔流の中で、個人の思いは踏みにじられ、押し流される。 その中で描かれる、1人の航空士の、命のきらめき。