振り替えるな――後ろも、過去も。

夕立といった、夏ならではのテーマは素敵でした。

白雨という言葉も印象的で、商店街の地元感と申しますか、生活の背景や時代もちらっと見ることができて、物語に奥行きが出ていたと思います。

彼が遭遇する怪奇現象は、色々な方のお助けもあって、難を逃れましたね。
一人称視点だからこその緊迫感があって、夜中の風呂場のシーンは読んでいてかなり怖かったです、、、。

物語の最後は、まさしく夕立が上がったかのような、憑き物が落ちたかのような清々しい気持ちになりました。

夏の清々しさのような未来を思わせる。余韻の残る素敵なお話でした。


※この度は「お化け企画」に参加してくださり、誠にありがとうございました。
他にも素晴らしくて怖い作品がたくさん参加されていらっしゃるので、ぜひお読みになられてくださいね。


にぎた