第24話 筆致企画は最高の遊び場
太ったね。
や、コロナウイルスで不要不急の外出を自粛しているだけじゃなく、仕事も少なくてね。とにかく動かなくて太ったえーきちです。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私は元気です!
来月の頭に健康診断があるので、何とか半月で太った分くらいは絞れないかなと思ったり思わなかったり。
でね、仕事がヒマだから執筆が進むかと思いきや、途中まで書いたつばさ文庫公募用作品を最初から書き直さなくてはいけなくなってしまい、大忙しだったりします。
でも、月一回の日記のようなものだから、このエッセイは書くのさー!
* * *
本日、五月二十日。今月末まで開催されている企画に参加しております。
カクヨム内の人気企画と言っても過言ではないかと思うのですが、ゆあん様主催の『筆致は物語を超えるか』――略して筆致企画と言うものですね。
ゆあん様
https://kakuyomu.jp/users/ewan
ゆあん様のページに飛んで頂ければわかると思いますが、この筆致企画、今回で三回目になります。
第一回は2018年10月でした。
ゆあん様のプロットにそって、参加者が各々自らの筆致を振るった企画でした。この時の参加作品は40作くらい。
よくある読み合い企画。あの企画で率先して他の作品を読みに行く人は少ないのではないでしょうか? それが、筆致企画では違います。
何が凄いかと言うと、この企画の参加者様方々は率先して他の参加者様の作品を読み、素晴らしいところは褒め、どうかなと思うところを指摘しあえるところだと思います。筆致企画の目的がそれだからです。
決まったプロットを元にしているのに、作家様ごとに違う作品ができあがる。それがとても面白かったりするのです。
今でもタグで飛べば、企画参加作品を読むことができるので、気になる方は読んでみてはいかがでしょうか?
第一回筆致企画、『「筆致は物語を超えるか」「明日の黒板」』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887206594
第二回筆致企画、『「筆致は物語を超えるか」「海が太陽のきらり」』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891740375
第三回筆致企画、『「筆致は物語を超えるか」【葉桜の君に】』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895314078
この企画の何が素晴らしいかと言うと、私を含む第一回からの参加者様が多いという事です。要するに先輩方ですね。
第二回筆致企画が開催された時に、特にそれを実感しました。
まず、古参の方が率先して公開された作品を読みにいくんです。積極的にコメントして、評価して、と交流する場を作ってくれています。なので、新規参加者様も気楽に企画を楽しむ事ができるというワケです。
そのおかげか、第二回、第三回と参加者は増えていっています。
今回第三回筆致企画では、現在60作品にも達しています。ひとつのプロットに沿った物語が60作品ですよ? 凄くないですか?
もちろん読む方も大変ですが、古参の方々はなかなかお強い。自分の作品を書いただけではなく、片っ端から読みに行っているようです。そして、古参同士で「あれが面白かった」とか「これはもう読みに行きました?」とか、筆致企画の話題で持ちきりです。こんな企画はなかなかないのではないかなと思います。
* * *
さて、この筆致企画は実はもうひとつの楽しみ方があります。
この企画はあくまでカクヨム内での企画でコンテストではありません。平たく言えばお遊びです。
こう言うと感じが悪く聞こえてしまいますが、遊びである以上、プロットにさえ沿っていればどんな物語を書いてもいいんです。
そこは書き手様のアイデアひとつ。ジャンルだって決まっていません。プロットが同じなのに恋愛もあれば異世界ファンタジー、さらにSFがあったり、ホラーがあったり。なんでもありです。
多少プロットから逸脱しても構いませんし、ガッチリと決まった枠の中でしか書けないなんて事はありません。
遊びが故に自由。
なので、私は常々、筆致企画はゆあん様の挑戦状だと思って書いています。
面白く書くにはどうすればいいか。与えられたプロットからどんな話を展開できるか。また、人称だったり表現だったり演出だったり、自分の作品を最高に面白く読んで貰うにはどういう工夫が必要か考えます。
それはもう、必死になって考えます。
どんな筆致だっていいわけですから、いままでやったことがないやり方とか、色々なチャレンジの場でもあるワケです。
私が筆致企画で目指すのは、他の誰にも書けない話、という事だけです。
ああ、これがえーきちの作品かというインパクトを与えたい。そう思いながら苦しんで泣き言を言って、時には叫んで、書き上げました。
遊び――だからこそ、楽しめる。
遊び――だからこそ、やれないことをやってみる。
遊び――だからこそ、本気で書く。
今回筆致企画の『葉桜の君に』は過去の筆致企画の主人公たちをカメオ出演させてみました。スターシステムというヤツですね。
これは私以外、他の誰にもできない試みだと思っています。
そして、カットバック手法を使った群像劇風な仕上がりにしてみました。
このカットバック手法なんですが、実は夢という形にして『神小セブンワンダーズ』でもやってるんですよね。簡単なカットバック手法ですけど。
要するに、長編を書く上での勉強にもなるワケです。
加えて『海が太陽のきらり』の時に名誉ある『おっぱいきらり』という異名を頂いたため、今回の『葉桜の君に』にもおっぱいを入れなければいけなくなってしまいました。や、いけないワケじゃないんですけど、やってくださいと言われると、やったろうじゃないか!ってなりません? ただね、もうちょっと上手い入れ方があったんじゃないかと思ったり思わなかったり。
血反吐吐くくらい苦悩しましたけど。で、後になって言われるワケですよ。
「本当にやると思わなかったですから」って。
ね、どこのいじめっ子の台詞ですかそれ?
別に、楽しかったからいいですけど。
ついでなので、三作とも宣伝しておきます!
『明日の黒板』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887258701
『海が太陽のきらり』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891855532
『葉桜の君に』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895719845
* * *
そして今回、せっかくなので『葉桜の君に』をフィンディルの感想に応募してみました。マイルール短編は一万文字は、フィンディルの感想に依頼するための一万文字でもあったんですね。
『第23話 感想を書く』で書いたように、『海が太陽のきらり』の感想をフィンディル様に書いて頂いたわけですね。それがとても素晴らしい感想だったので、今回もお願いしたというワケです。
さてさて、どんな感想になったでしょうか?
『葉桜の君に』と合わせて読んで頂くと、その感想の凄さがご理解頂けると思います。
フィンディルの感想『葉桜の君に/えーきち』
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