広大なネットの世界──私たちがイメージするそれは、どんなものだろう。
文字と画像と動画が陳列されるだけのカオス?
それとも、ゲームの中のような、架空の世界?
この作品では、その二つがいっぺんに味わえる。
何せ『ログ』で構成された小説なのだから。
VR空間と高度に進歩した現実世界の二つを行き来する主人公と、その語り部──自己創発性AI。
そう、自己創発性。よりにもよって自己創発性。おまけに型番がHALときている。嫌な予感しかしないが……なに、わからない? 宇宙の旅を見てくるといい。
そんなやばめのAIと、可愛い少女がタッグを組んで、そこに蓮っ葉なお姉さんも一枚かむのだから面白くないわけがない。
SFとしても、物語としても上の上。
小ネタから、大きなトリックまで目白押しのこの作品を、ぜひあなたも、一読していてほしい。
きっと新たな読書体験が、あなたを待っている!
ポンコツに見えて実は優秀なテレサを補佐するAIが保護者過ぎる!
でも機械的に見えてこのAI超優しいマッマだったよ!
物語はテレサちゃんとAIマッマ(?)のソフィアさん達の会話、やり取りと共に物語の世界観をおさえながら進んでいきます。
SFならではのワードは少なく、この世界観ならではの小ネタが多数ちりばめられていて、くすりとできます!
4話に出てくる『思考が真っ青になる=ブルースクリーン』を連想させる場面。
パソコンにエラー吐かれた人なら、微妙な面持ちで笑いを誘われるでしょう。
そして物語は5話あたり『サクラ』さんの登場で加速します!
ぜひ、読もう? 5話まで読もう。(具体的な提案)