かつてソクラテスがそんなことを言ったとか、言わないとか。ここには詩一@シーチさんの哲学が詰まっています。単純に読み進んでいくだけでも、自分に無かった新しい発想が得られます。
きっと、わたしの訳の分からないコメント全てにお返事下さるのは骨が折れたと思うのですけど、それぞれにきちんと答えを返してくださって、とても面白く勉強になりました。
本当はエピソード毎に深い議論をしてみたい衝動に駆られるのですが、ラブラブな奥様から詩一@シーチさんのお時間を奪ってしまうと申し訳ないので、この場でまとめてお礼に変えさせて頂きます。
P.S.
そうそう、お返事頂いた中で、「蟻って本当は蟻の巣が本体なんじゃないか?」っていうのは名言だと思いました。色紙に書いて飾りたいくらい。
あと、レビュー書くとこ間違えちゃった(笑)。
繊細な問題にも言及し、その考え方には賛否があると思う。
しかし、その考えというのは、自身で見出だし、現在進行形で突き詰めているものである。他の誰の意見でもない。そして、筆者もこれは【持論】であると強調している。そして読めば分かるが、彼は絶対に自分を【正義】に位置付けないはずだ。この随筆は、なにかが炎上したときのコメント欄に多発するような文章の対極に存在している。
読み終えた後、もちろん全てに賛同したわけではないが、『世界と相対しながら自身の思想、ルール、道徳観を作り上げていく姿勢』が実に素晴らしいと感じた。
私が特に感銘を受けたのは、【吐瀉と随筆】の項。これは、多くの創作者には刺さるのではないかと思う名文です。
この筆者の念は強い。
制約と誓約、という言葉が頭に浮かぶ。
人類数千年の先人哲学者たちがたどった道。冷静に論理的に、そして「常識」にとらわれないで、自らの心をを解き放つ。
若干繊細なエピソードも含みますが、よく読んで考えれば作者の主張も理解できるはず。いや、理解した上で、読者自身の「常識」とどこが違うのかを省みることで、よりいっそう「問題」自体、ひいては自分自身の心に近づくことができるのではないでしょうか。
作者様が言うとおり、作者様の「あくまでも試論、持論」ですので、深刻になったり、脊髄反射しないようにして、読者自身が自分に対して問いかけるように真剣に考ええれば、新しく視野が開けることでしょう。
哲学・倫理の真面目な議論が好きな人向けだと思います。(私はまさにそうです)