王国戦記～不死鳥の乙女は蒼空を舞う～　戦嵐の予兆編

―――【前回までのあらすじ】―――
家族はいなくなり故郷は消え、絶望の淵に至った少女。憎しみと悲しみに包まれた彼女は突然現れた炎により力の一部を覚醒させる。
残っていた敵を追い払ったものの、傷ついた少女は幼馴染みや現れたギルド支部の冒険者たちとともに隣町のランデルへ。

身体を癒し、精神も安定し、ようやく一筋の希望が見えたかと思われた先行き。だが突如としてランデルのギルドマスターに刺客が迫る。
守ろうと動くはずが逆に守られ、ギルドマスターは身代わりとなって命を落とした。その光景を見た少女はさらなる力の一部を覚醒させ―――そして暴走する。
あやうく破壊衝動に刈られるも駆けつけた者たちにより沈静化。事なきを経たのだった。



だがしかし。壊れかけの彼女にまた、絶望は静かに忍び寄っていた。


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