完走、閉幕


 こうして下僕は、魔王の窮地を救った。


 が、その代償はでかく、

 彼は日々積み上げた功績を無駄にする羽目になった。

 

 結局、彼が手にしたものは、たった1本のアイス。


 だがしかし、その日、逃げてばかりの彼は初めて、自身の力で何かを得たのだ。

 魔王と下僕。歪なだけだったその関係に、何か変化が生まれたのは確かである。


 後に、彼らの周りには、かの英雄の友人よろしくとした男や、こっそりとこの英雄譚を影で見ていた1人の少女による物語の撹乱が起こるのだが。


 それはまた、別の機会にて描く事としよう。


 これにて、『走れ、下僕!』

 完結!


 ――あ、次のイベで続編の新刊出しますので、

 またよろしくお願い致しますね。

 うふふ。


【夏イベ刊行本 

 発行所:魔王城

 著者:始発ダッシュの女王、薔薇鷹の姫】



 ――走れ、下僕! END――


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走れ、下僕! 勝哉 道花 @1354chika

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