2018年8月1日 同居人は中国人のおっさん

いやぁ、もう、8月ですか。


我が家に住み始めて、丁度、1ヶ月が経ちました!


今住んでる地区は、フランス流で言うと、盗人、売人、薬物中毒者、売春婦、浮浪者の5スター。ヤバいよね。


それで、パリに来て、始めて借りたアパートがここでね、これでもかってデカイ高層集合住宅の中に、貧乏人が押し込まれて収容されているみたいな雰囲気を醸し出しててるの。


そのアパートの、小さい部屋の中にある、小さな3部屋の内の一つに住んでます。


僕の左隣が、ここのオーナーで60代くらいの中国人のおっさん。


アパートの不穏な空気のせいか、この部屋は、中国共産党のアジトの一室じゃないのかって、マジで考えたよ。


住んでみて違うとわかったしね。夜中、隣から小さく聞こえる信号音みたいのは聞こえるけど。


そして、右隣がアイルランドからきたブロンド美女のマドモワゼル。


この子はね、今日もイケメンアラブ人とオレ達の薄い壁のすぐそこで、ドカン、ドカンと壁にぶつかりながら、パリの夜を満喫するわけ。


この子もねぇ。中国人のおっさんに、引けを取らないほど、ぶっ飛んだ子でね。いいのよ。これは、あとで書くとして。


中国人のおっさんだけどさ。本当に普通の60代くらいのおっさん。腹が出てきてジムに通い始めた、普通の角刈りおっさん。多分、無職。働いているところを見たことがない。


この人は、本当に良い人で、勝手にパリの親父さんだと思ってる。


何てったて、度肝を抜かれたのが、引っ越して来て、まもない数日経ったある日の昼間にね、何だかマリファナの匂いがするなぁと部屋のドアを開けると廊下でおっさんが20代前半のインド系アメリカ人の女の子と一緒にマリファナ吸ってんの。


昼間っからご機嫌でね。ディスコ行くぞ!行くぞ!ってね。

このポジティブ、好きだなぁ。


おじさんは、マリファナ好きじゃないと思うよ。あれ以来、少なくても、オレの目の前で吸ったことはないし、酒もたまにしか飲まないし、自炊だし美味いし。とても、真面目な性格。唯一の欠点が、売春にはまり過ぎ。


同居人のブロンド美女によればね、月に1000ユーロは使ってるらいいよ。


一回200ユーロだから、5回。


オレと金髪美女の部屋代を合わせた合計の家賃が1000ユーロ。


ここは、親父の娯楽代を稼ぐ職場なのかと、思うほどね。


一回200ユーロだよ!おっさんは、オレに40ユーロの60代のマダムをすすめたくせに。


最中に入れ歯がぱかっと落っこちそうな感じの。


いづれにしてもだ、おっさんについては、書ききれないので、ちょいちょい出します。


今日、家賃の延滞を認めてくれてありがとう!



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実録 パリのスラム街に住む男の日記 Love in paris @Kusonitakaruhae

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