第7話 血

吸血鬼ヴァンパイアなんて、人は言う。そんな吸血鬼にとって、〈神の血〉は魅力的なのか、どうなのか。〈神の血〉なんて、取り入れてしまった際、どうなってしまうのだろうか?

本当に吸血鬼がいたら、の話だが。私は〈感染者〉が出た以上、吸血鬼の能力を持った、〈感染者〉が出てもおかしくないとは思っている。というか、私が確認していないだけで、出たという目撃、討伐情報もある。つまり、吸血鬼はいるのだ。


だが、〈感染者〉は、ここにはいないと、彼女は言っている。彼女の言うことは信用ができる。いや、。これが、彼の従者になるとき以外に誓ったこと。


そうなると、ある考えが頭に浮かんだ。


<F>というのは、吸血衝動がある。本当に一部の人しか知らないだろうが。私の場合、ほんの一滴、舐めてしまえば、それで満足する。


だが、その吸血衝動というのは、<F>によってまちまちである。主従を持つとその吸血衝動が幾分楽になる。私は元から少ない方だったので、対して変わらないが、とも様はかなり大変だったみたい。みたいというのは私はその時期についてはよく知らないのだ。いきなり或斗様が「拾った」と言って、連れてきたのだ。或斗様には噛み跡の二つ目があった。

「どうしたのよ?」

「<F>が苦しんでたから、拾った」

「そ、そう」

そんな出会いだった(彼は喋ってないが)。



まあ、とにかく、吸血衝動は<F>にはあるのだ。それを圧迫して押さえつけていると、力が発動しないわ、血を求めて暴走するわ・・・・、まあ、大変なのである。

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炎の中の少年少女 みにゃあゆな @miyaayuna

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