タイトルからスローライフ物と思いきや……

これほど陰鬱な話も珍しいかと思います。
女性キャラが複数周囲に居るのにハーレム感はなし。むしろ不穏な気配しかしない。

登場人物がすべて主人公を初めとしてクズや無能かその他何かしらダメな奴ばかりです。
主人公はチートですが、敵を倒すに際し、ただ無残で残酷な感じで爽快感や全能感は感じないどころか嫌悪感すら抱くでしょう。
主人公の思想諸々も諸々の事情で狂っており、共感は難しいでしょう。

この作品は、コミック化されてる序盤だけ読むか、中盤で脱落するか、ラストまで読み切るかの三つに分かれると思います。
ストレス耐性の無い方は避けた方が無難かと思いますが、鬱展開の連続に耐えられる方は最後まで読み切るといい作品だと思います。

結構ぼろくそな感想ですが、私は最後まで読んで面白かったと思います。
最終話はニトにとって救いなのか、それとも虚無なのか?
個人的には単なる消滅や破滅では無い永遠からの解放であったと思いたい。

ただ完走しましたがしばらくはもう一度同じような作品はキツいかな……。
それだけ重いです。精神的な意味でダークファンタジー過ぎる。
今は頭空っぽにして読めるテンプレチーレム物が無性に恋しく感じる。

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