第124話 来る雨の
重く垂れ込めた雲が
僕から呼吸を奪って
来る雨の予感に
ただ息を潜める
この胸の痛みも苦しみも
雨が洗い流してくれたら
きっとこんなにも
寂しくはなかった
それでも灰色の雲は
ぼやける意識を絡め取り
鈍く巻き付いては
体の自由を奪っていく
重く垂れ込めた雲が
僕から呼吸を奪って
降り始めた雨に
ゆるりと命を与える
足りない酸素に喘ぎながら
雨の中佇む僕は
どうしようもなく震えながら
ただ雨の終わりを待つ
夜の片隅に花は咲き マフユフミ @winterday
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