部活動シリーズ2年目、今回も傑作揃い……!

既に秋立は30冊目にて完結済み、そしてなんと新キャラによる新シリーズが始動しているようですが! こちらはようやく2年目の序盤、あの部活シリーズがパワーアップして帰ってまいりました。

成り行きから解体予定の同好会を調査することになり、そっと部室の敷居を跨いではあれこれ存続理由を模索してしまう主人公くんと、そんなことはお構いなしに、後輩ちゃんコンビを従えてすっかり部活動に馴染んじゃうヒロインの対比が本当に巧みで面白いのです。
特に終盤、華道部〜ラクロス〜落研での飄々と真実を射貫く彼女の眼力は、いつぞやの茶道部編に負けぬ逸品となっております。

とはいえ、今回は主人公くんも負けてはいませんでした。
言われた通り動いただけなのに、女子より色っぽいと言わしめた日舞。
登山とは何か? 永遠に続くと思われたトレーニングの果てに導き出した答え。
彼もまた、意識せずして本質を見極める達人なのです。ただ漫然と立たされているわけではないのです。もう一人の達人ちゃんがあまりにアレなので、仕方なく立たされてはいますが。

思わずはっとするような献血のエピソードが、そんな中に一輪、そっと差し挿まれているのもいいですね。

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