カードゲームにアイドル
同作品のキーワードです。
私個人としては、いずれも関心のない分野ではありますが、知識・関心がなくとも次々と読ませるだけの力量が作者様にはあります。
主人公は自身の不遇さを嘆くことが多々ありますが、これが現代のサラリーマン男性に重なり、変にリアルですね。とある描写は落ち込みます。
しかし、彼は捻くれることもなく、良識を持ち続けている点は個人的に好評価で、彼を慕う彼女はよい歳となったら彼にアタックして、彼はそれを受け入れてほしいなと、微笑ましい想像を掻き立てられます。年の差なんて関係ないぜ。
また、私が読む限りでは誤字脱字は見受けられず、そして、変に冗長な言い回しもなくスッキリとした文章で読みやすいと感じます。
まだ読まれていない方々へ、秋の夜長にこちらの作品は如何でしょうか。
主人公は根っからのカードゲームオタクだ。
だが不運にもその粘り強い戦い方を魔王に気に入られ、悪魔を召喚出来るデッキを渡されてしまう。
圧倒的な力を持つ魔法少女。
本来なら人類を守ってくれる存在の彼女達。
しかし、魔王召喚者という理由で追われ半殺しにされてしまうのだ。
主人公は今まで培ったカードゲームスキルを駆使して粘りに粘って逆転していっていく。
その戦いっぷりはとても緊張感があり、切り札が出た時の高揚感は最高だ!
そんなカードゲームという異質な戦闘スタイルを違和感なくローファンタジーに組み込んだこの作者の手腕は素晴らしいと思う。
初レビューで文章に乱れが見られますが思い切って書いてみました!
とても面白かったです!
ああ、面白いです!!!!
夢と現の境界線。そこに佇む中年は、時に泥臭く、時に冴えた戦いを繰り広げる。頭に映し出されるのは無様に転げ回る中年です。だがしかし、彼の心は案外強い。私であればなかなか適合出来ぬであろう現実に(おそるおそるではあるが)向き合い、自分の限界を過信せず己の道を違わず力強く踏みしめる。鮮明に想像させる巧みな文の中に、彼の「強い」部分を意地でも見つけたくなりました。この世界に必死で食らいつく主人公の姿は美しくさえ感じます。久方ぶりにいい作品を見つけることが出来て、大変満足です。
筆者をこれからも応援していきたいです。