鬼女が恋した素敵な彼。

人目を避けて生きる、着物姿をした彼女の正体は数百年の時を生きる鬼。
素性を知られぬよう角と牙を隠しながら、今日もひっそりと生きています。

が、ある市役所職員の男性と知り合ったことで、彼女の世界は変わっていきます。笑顔を向けられると顔が熱くなり、声を聞けば鼓膜がとろけそうになる。
長い時を生きている鬼でも、こうなってしまえばただの恋する女の子。どれだけ交際を続けても、何気ない言動につい照れてしまいます。

だけど人と鬼。住む世界は違います。
いつまでも一緒にはいられませんし、いつか食べてしまうかもしれません。その事を気に病む彼女ですが、それでも彼が愛しくて……

彼に胸をときめかせる彼女の恋心がとてもよく描かれていて、タイトルに恥じないとっても甘々な物語。
別作品『もみじな彼女と平凡な俺と』と対をなす話となっていて、こちらも合わせて読まれたら甘さも二倍です!

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