一点突破!痛快ゴラク!フルスイングな爽快感!
- ★★★ Excellent!!!
主人公リョマは、ホントにヒドいヤツです。
「えげつなー」
でも、どんなに狼藉を働こうと、そこに虫唾の走るようなイヤラシさがない。
むしろ美しい。
…実際に接したらそんなこと言えないだろうけど。
自分の規範というモノを貫いてるんです。
ただ、その規範が、所謂社会の規範とは必ずしも一致していない、ということで、リョマは紛れもない「悪党」。
かなり危ない橋を渡ってるけれど、自分の規範と領分をわきまえてる。
わきまえてる、が、その上で遠慮というモノがまるでない。
つまりコレ、ピカレスクの王道。
しっかり振り切った面白さ。
コツコツ当てに行くのでも、ヤケクソに大物狙いで大振りするのでもなく、
自分のフルスイングをしっかり振り切ってる。
だから爽快で面白い。
まだ読んでないそこの方、読まなきゃ損だよ!
まだ読んでなかった昨日の俺、早く読め!