一点突破!痛快ゴラク!フルスイングな爽快感!

主人公リョマは、ホントにヒドいヤツです。
「えげつなー」

でも、どんなに狼藉を働こうと、そこに虫唾の走るようなイヤラシさがない。
むしろ美しい。
…実際に接したらそんなこと言えないだろうけど。

自分の規範というモノを貫いてるんです。
ただ、その規範が、所謂社会の規範とは必ずしも一致していない、ということで、リョマは紛れもない「悪党」。

かなり危ない橋を渡ってるけれど、自分の規範と領分をわきまえてる。
わきまえてる、が、その上で遠慮というモノがまるでない。


つまりコレ、ピカレスクの王道。
しっかり振り切った面白さ。
コツコツ当てに行くのでも、ヤケクソに大物狙いで大振りするのでもなく、
自分のフルスイングをしっかり振り切ってる。
だから爽快で面白い。


まだ読んでないそこの方、読まなきゃ損だよ!

まだ読んでなかった昨日の俺、早く読め!

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