下田と下ねたの狭間で

 妹尾河童先生なら駅のゴミ箱を蹴り飛ばして「二度と来るか!」と捨て台詞を吐いて帰ってしまいそうな生憎の天候。

 妹尾河童先生なら、その町の温泉宿をくまなく回って「お前のどこが美人女将だ! このババァ!」と罵り回るしかやることが無さそうなくらい暇で見所のない観光名所。

 そんな旅先で葛藤しながら、作者の頭の語彙を駆使してなんとか見所を伝えようとする姿をごらんあれ。