番外3:山のお魚、紅富士

 三連休も中日、いよいよ冬の寒気が列島を覆ってきましたがいかがお過ごしでしょうか。備えあれば患いなし、この連休に冬支度を済ませて残りひと月を万全の構えで乗り切りましょう。俺だ。吉岡だ。冬支度より飯支度だ。忘年会ラッシュで荒れる前の胃に一発打ち込みに帰って来たぜ。


 今回のブツはこれだ。

https://www.instagram.com/p/BqjkFong4d2/


 そう、魚だ。富士宮の民は基本的に山の民だ。海はねえ。だから海産物は基本的にお隣の富士や清水(静岡)にお任せだ。だがな、魚がいねえわけじゃねえんだ。そう、富士宮には富士の雪解け水由来の川がある。つまりは、川魚なら獲れるってわけだ。


 中でも盛んなのがマスの養殖だ。実はニジマスの養殖が日本で一番盛んなのが富士宮なんだ。釣り堀もあれば、川に魚を放流してのマス釣り大会なんてのもある。山には山なりの魚との付き合いがあるってわけさ。


 そして、鱒のなかでも最も名が知れているのが紅富士あかふじというブランド鱒だ。さすが漁業組合さんだぜ。ダジャレなしの正当派ネーミングだ。


 紅富士は、ニジマスをじっくりと長い育成期間をかけて育てたブランド鱒だ。2kg以上になるまでは出荷せずにじっくり育てることで脂の乗った旨味の強い味わいに育っています。


 身の色は、インスタの写真を見て貰えばわかるように、赤い。紅富士の名の由来でもあるな。鱒はもともと白身の魚なんだが、きれいな紅色になっているぜ。


 新鮮な鱒は、お刺身でいただいても、しゃぶしゃぶにしても、カルパッチョにしてもいけるぜ。もちろん、焼き鮭のように焼いてもうめえ。川魚は海の魚に比べると、やや淡白な印象があるが、その点紅富士はパワフルでひけをとらないぜ。


 そして、ニジマスのイクラってのもある。インスタの2枚目のビンがそいつだ。マグロのイクラよりは小ぶりだが、プチプチしてうまいぜ。


 山の民の肉々しい食事が苦手という方は、この鱒を食べてみるのをお勧めするぜ。ただし、ひとつ注意点がある。この鱒だが、新しいご当地グルメとして推そうとしている最中なんだ。つまり、実験段階なんだ。そういうわけで、どうみても冒険しすぎな弾も飛び交ってる食材でもあるんだ。


 お刺身や焼き魚の他にも、鱒バーガー、鱒フリッター、鱒ドッグと取っ散らかってる最中だ。スタンダードな物以外はあまり期待しないでお求めください。


 てなわけで、魚もあるんだぜというアピールも兼ねての番外編でした。……というか実は、「マツコの知らない世界」で紅富士が紹介されているのを見て、思い出して書いてみたトピックだったりします。びっくりしました。


 それでは皆様、今年もあとひと月、良いお正月を迎えられるように健やかに過ごされますよう。

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飯テロリストの日記帳 吉岡梅 @uomasa

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