読後はしばらく薔薇の香りが嗅げなくなるかも

身分違いの純愛という、昔からのあるテーマを描いていることや、語り口の丁寧な美しさにも飲まれて、途中まではただの恋愛ものとして読んでいました。
ラスト数行で、状況は一気に変わります。足元が崩れ落ちて、騙された! と気付く瞬間ですが、それが嬉しくも感じるのが不思議です。
そして、もう一度最初から読みたくなると思います。

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