第26話 水の匂い
ゆらゆらゆら
形のないカタチ
澱みのない流れは遥か遠く
天を塗りつぶすのは
色のない色、水色
無色透明な液体に
色をつけたのは誰
ならば私は匂いをつけましょう
彼の地ですすった一口の水
匂いのない匂いを
胸いっぱい吸い込んで
癒やされた心の生傷
水色の心、水色の私
ゆらゆらゆら
形のないワタシ
汚れのない心は遥か遠く
戻れやしない
ゆらゆらゆら
水が匂う
光へ 小杉匠 @cosgyshow
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。光への最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます