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水の匂い

ゆらゆらゆら
形のないカタチ
澱みのない流れは遥か遠く
天を塗りつぶすのは
色のない色、水色
無色透明な液体に
色をつけたのは誰
ならば私は匂いをつけましょう
彼の地ですすった一口の水
匂いのない匂いを
胸いっぱい吸い込んで
癒やされた心の生傷
水色の心、水色の私
ゆらゆらゆら
形のないワタシ
汚れのない心は遥か遠く
戻れやしない
ゆらゆらゆら
水が匂う

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