美味しくない料理の作り方

特別編

映えないクリスマスケーキの作り方

　メリークリスマス！

　みなさま、今年のクリスマスは、いかがお過ごしだろうか。

　私は、諸事情あって、ケーキが買えなかった。そして、諸事情あって、ケーキを買ってもらえなかった。

　手もとにあったのは、切り出しカステラと、そのまま使えるホイップクリーム。

　というわけで今年は、これらを使って、お手軽で雑なクリスマスケーキを作ってみた！

　作り方は簡単。

①切り出しカステラを、お好みの大きさに切る。（そのままでもOK。）

②横にして、ホイップクリームを塗り、好きな具材をいれる。

③その上にカステラを置いて、再びホイップクリーム。

④お好みでデコレーションする！

　以上で完成する、クリスマスケーキ！

　具材は、手もとにあったお菓子を好きに使った。

　わなげチョコと紗々。あと、フルーツ缶もあったので乗せてみた。

　一口大の正方形に切ったカステラに、一段目にはクリームとフルーツを、二段目にはクリームとカラフルなチョコを散りばめる。

　そう書くと、一見映（ば）えそうに見えるが、全然映えない。私はセンスがない。

　しかし、大事なのは、見た目ではない。味でもない。

　この『手作り』という、作った感である！

　スポンジも焼いてなくて、生クリームも泡立てていないが、「クリスマスにケーキを作って食べた」という行為が、なんだかすごく、私に充実感を与えてくれる。

　さて、気になるそのお味は……。

　うん！　ケーキっぽいっ!!

（味より見た目より、作ったことが大事っ！）

　調子に乗って、作っては食べ、作っては食べを繰り返し、ホイップクリームに胃がやられたのも良い思い出……。

　ちなみに、一番美味しかったのが、紗々を作ったケーキだった。

　個包装された紗々を軽く割って崩し、それをクリームの上に散りばめる。

　あの繊細がチョコレートの歯ごたえが、ケーキを食べた時に、良いアクセントになっていました。

　「映えないクリスマスケーキ」、楽しいクリスマスごちそうさまでした。

p.s.ちなみに、チョコレート菓子の中で、私は紗々が一番好き！