彼の想いは歌声となり、君の心に還ってゆく───

良くも悪くも、
普通を語ってしまう
普通を規定してしまう人の世で

彼は………、
人とはほんの少し住む世界が違っていました

でも、想いはずっと息づいていた

言葉にならない、言葉にできない

それでも、二人は寄り添った


とても僭越ではございますが、
私の作品に出てくる、
女神への祈りの言葉の一説より、
引用させてください


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聾なるものには香で語れ
盲たるなら手を握れ
差し出すものが無いのなら
口を噤んで耐えるがいい

自己を棄てて顧みよ
その子らは、
汝が思うほど、か弱き者ではない───