幼馴染みの男子中学生、駿と涼太。
幼い頃はタイプが違っても仲良く遊べていたのに、成長するに従って遊び方も交友関係も少しずつ変わってきて……。
誰もが経験する変化ではありますが、小学生男子の不器用さゆえに、ある日二人の間には埋まらない溝が出来てしまいます。
お互いにそんなつもりはなかったはずなのに、謝ることもできないままお互いを避け続け、時は流れ──
もうずっと関わらずにすむようになる。
相手が自分の視界に入ることはなくなる。
その時に胸にこみ上げてきた思いを、駿は、涼太は、どうするのか。
二人それぞれの視点から不器用なすれ違いを描いた思春期の物語。
ほんのりBLっぽさもありますが、瑞々しくも息苦しい彼らの思いが作者様ならではの豊かな感性で描かれており、胸に迫るも心温まる読後感となることでしょう。